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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第859回

組み込み向けのAMD Ryzen AI Embedded P100シリーズはZen 5を最大6コア搭載で、最大50TOPSのNPU性能を実現

2026年01月19日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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 前回に引き続き、CES 2026におけるAMDの発表について解説しよう。今回はEmbedded(組み込み)向け製品の話である。

RyzenシリーズをそのままEmbeddedに転用
NPUを搭載することで差別化

 もともとAMDは以前からRyzen/EPYC製品を組み込み向けに転用していた。これはインテルがいくつかのCoreシリーズプロセッサーにEmbedded向けの仕様を提供していたのと同じやり方である。

Ryzen EmbeddedとEPYC Embeddedの違いはわりと微妙である。実際EPYC Embeddedでも2005/4005シリーズは、物理的にはRyzenをそのまま転用している

 ただしAMDの場合、Ryzen Embeddedは基本Ryzenと同じ構成で、コア数や動作周波数、TDPなどが微妙に異なる程度であり、あとは長期供給保障や動作温度範囲などに違いがあるだけだ。対してEPYC Embeddedは、ほとんどのものはEPYC製品ラインと共通だが、独自のパッケージを持つものもある。

EPYC Embedded 3000シリーズ。コード名はSnowy Owl。Zenコアのダイ×2を搭載した、最大16コアの製品。Zen世代なのでまだCCDとIoDは分離していない

 さて、今回CESのタイミングで発表されたのはRyzen AI Embedded Processorである。Ryzenという名称からわかるようにこれはRyzenシリーズをそのままEmbeddedに転用した形であるが、従来製品と大きく異なるのはRyzen AIシリーズ、つまりNPUを搭載した製品ということだ。

今回はP100シリーズのローエンド(6コア以下)のみ詳細が公開されており、最大16コアのX100の詳細は不明である

AMDの分類で言えば、8コアのRyzen AI 7 350までがKrackan Point、10コアのRyzen AI 9 365以上がStrix Pointの扱いなので、これはKrackan Pointベースになる

 構成としてはZen 5 CPUとRDNA 3.5、およびXDNA 2 NPUを搭載して4nmプロセスで製造されているということで、ベースとなるのはKrackan PointのRyzen AI 300シリーズになる。

ほかにも相違点として動作温度範囲(Ryzen AI 5 330/340は0~100度までだが、Ryzen AI Embedded P100はもっと広くなっている)や、Automotive GradeはAEC-Q100という車載向けの信頼性基準に準拠しているなどがある

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