teppayが2026年秋スタート
JR東日本とPASMOが主導する新QR決済サービス「teppay(テッペイ)」が2026年秋に開始予定。
モバイルSuica、モバイルPASMOのアプリをアップデートするだけで利用可能になり、オンラインでの利用にも対応するなど、恩恵を受けられるユーザーも多そうだ。
一方で、すでに大きく普及しているPayPayが競合サービスにあたるため、モバイルSuica、モバイルPASMOユーザーをそのまま取り込めるというアドバンテージはあるものの、普及にはある程度のハードルもある。日常のツールとしては、特に「PayPayより使いやすいかどうか」が重要なテーマになるだろう。
技術分野の記者は、この点について、期待感とともに、いくつかの懸念も口にしていた。
「交通系ICカードとしてのSuicaは、非常に優れた使用感によって、かつて一気に普及しました。Suicaは使える店舗も多く、反応も極めて早い。決済の手段として、PayPayより使いやすいシーンも少なくありません。しかしモバイルSuicaのアプリは、私の環境では立ち上げるだけで数秒、あるいはそれ以上かかることも多く、正直なところ使っていてストレスを感じることも多いです。
このような意見は身近でもよく聞くため、快適なアプリに進化するためにも、teppayが追加されるタイミングでの、全体的なシステムのアップデートに期待します」
重要なのは“インフラとしての基本性能の高さ”
また彼は、競合サービスの使用感にも触れ、こうも話してくれた。
「アプリは、機能を盛れば盛るほど重くなりがちですよね。ユーザー目線では、機能がどうというよりも、“インフラとしての基本性能の高さ”が大事なんです。アプリ自体の使いやすさ、日常的にストレスなく使えること。それは、アプリが立ち上がるのに10秒かかってしまうのか、それとも1秒で起動できるのか。そしてセキュリティー面での安心感。こうした“基本性能”で決まります。
国内ではQR決済サービス最大手の『PayPay』があまりにも強く、あれだけたくさんの機能が載っているのに、使い勝手も非常に快適ですから、このあたりをどうするのかが、teppayには問われるところだと思います」
“PayPayより使いやすいサービスになるかどうか”は、2026年秋時点でのアプリの完成度にも、大きく左右されることとなりそうだ。









