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サイコムがPCとPCパーツ、補佐委員の派遣で協賛

即戦力級の「パソコン組み立て」技術で世界を目指す!障害者技能競技大会(アビリンピック)の全国大会を見てきた

2025年11月16日 10時00分更新

文● ジサトライッペイ/ASCII 編集●ASCII

提供: 株式会社サイコム

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競技では即戦力級の知識と技能が問われる

 「パソコン組立」というと、みなさんはどんな競技を想像しますか? きっと「いかにすばやく正確にパソコンを組み立てられるか」を競うのだろうと思いませんか? 僕もそうでした。しかし、実際はもっと高度なものでした。

アビリンピック

こちらが「パソコン組立」の競技ブース。アスキーではもはやおなじみのサイコムの佐藤明さんは、競技補佐員として参加なさっておりました

 競技ブースの看板にある競技内容にはこうあります。

「パソコン組み立てでは、制限時間の中でデスクトップ型パソコンの中身を組み立て、ソフトウェアのインストールや設定を行い、パソコンとして利用できるようにします。クライアントからの要望や仕様を満たすことを考慮しながら、パソコンの部品を取り外してメンテナンス作業を行い、必要に応じて部品を追加しながら組み立て直します。その後、OS(Windows)をインストールし、各種ソフトウェアについて設定を行います。選手はハードウェアとソフトウェアの両面から作業を行い、その完成度・的確さや正常に動作するかを競います。」

 つまり、完全にPCメーカーの組み立て作業員に求められる水準です。「障害のある方々」の競技ってことで、なんとなくもっとシンプルなものを想像していた自分の浅慮に恥ずかしくなりました。

 アビリンピックの目的は「障害のある方々が、日頃培った技能を互いに競い合うことにより、その職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々に障害のある方々に対する理解と認識を深めてもらい、その雇用の促進を図ること」。となると、当然その技能で就業できるレベルでなくてはなりません。

アビリンピック

こちらは「データベース」競技の看板。競技内容を読んでも僕ではよくわかりませんでした……

課題は直前まで知らされない

 開始時刻の9時30分少し前。いよいよ競技がはじまるということで、ブース全体が緊張感に包まれます。制限時間は14時30分まで。お昼休憩1時間をはさむ、4時間の激闘が開幕します。

アビリンピック

「パソコン組み立て」ブースの準備が整い、参加者が固唾を飲んで開始の合図を待ちます。今回の選手は6名。北は北海道から南は熊本県まで、日本各地から集まっています

アビリンピック

競技エリアの奥でサイコムのパソコンの箱を発見。同社は今回最新スペックのパソコンやPCパーツを提供しているとのこと。組み立て競技の何が難しいって、同じ機材を複数用意しなくてはいけないという点ですよね。僕らもアスキー主催で広範な参加者を募る組み立てイベントは企画であがるのですが、そのたびにあきらめている理由はここにあります

 選手にはプリントで課題内容が配られます。競技がはじまったらまずはそれをよく読み込んで、制限時間内に効率良く作業を進める算段をつけなくてはなりません。このあたりの戦略は学生の頃のテストに近いですね。

アビリンピック

開始時刻の少し前に課題のプリントを配布。ちなみに、この課題の内容は取材陣には明かされませんでした。おそらく不正防止だと思われます。ゆえに、ここから先の内容は僕が取材後に関係者からうかがった話になります

アビリンピック

その後、課題に使用するであろうPCパーツが配られました

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