このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

石川温のPCスマホニュース解説 第258回

アドビ、AIで若年層開拓 “映える”画像を作りやすく

2025年11月03日 07時00分更新

文● 石川温

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 PhotoshopやIllustratorなど、クリエイター向けのソフトを手がけるアドビ。ここ数年、彼らの経営課題となっているのが「若年層の取り込み」だ。

アドビのソフトは「難しい」

 アドビは20年以上、ソフトウェア事業を手がけているが、10年ぐらい前までは「プロのクリエイター」がメインの顧客層であった。写真家やデザイン事務所、編集スタジオで仕事をする、お金を稼いでいくにはアドビの製品が必需品という人たちがターゲットだった。

 彼らは10年以上、同じソフトを使い続けているため、アドビにはできるだけ操作性を変えないことが求められていた。プロ用のツールであるため、とにかく操作体系が難しく、わかりづらい。正直言って「ちょっとデザインを始めてみようかな」という人にはハードルがとても高い。

 そんななか、SNSの広がりにより、インフルエンサーが台頭してきた。

 YouTuberなどが動画を編集し、サムネイルの画像を凝ろうと思うと、プロ向けの編集ソフトが必要になるが、アドビのソフトは「難しい」という印象があった。

 そこで、アドビはカジュアルにデザインの初心者であるクリエイター向けにウェブ上でデザインできる「Adobe Expess」を提供するようになった。プロ向けのソフトとは違い、メニューもできるだけシンプルな構成となっており、誰もがとっつきやすいように配慮している。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII倶楽部

注目ニュース

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン