人間特有の価値が高い職務に対して
「奪われにくい」との認識がある
また、「AIをサポート役(補助的に)として使うなら、どの作業で最も効果が高いと思うか」という質問では、「リサーチ・要約」が20.5%(27/132)で最多。続いて「文書・メールの下書き」が15.9%(21/132)、「記録・報告の自動化(議事録・レポート)」が14.4%(19/132)と続いている。

本調査から読み取れるのは、AI技術の進展が進む中で「感情・信頼・判断/不確実性」という、人間特有の価値が高い職務に対して「奪われにくい」との認識があるという点だろう。
法人営業、経営企画、新規事業といった職種が上位に入った背景には、AIでは代替しにくい「人ならでは」の関係構築・意思決定・現場判断があると捉えられている。
もっとも、本調査の調査対象が中間管理職以上という点や、回答数が132名という規模である点は、解釈において留意すべきポイントといえるかもしれない。
いずれにしても、各企業がAI導入を進める際には、「人が担うべき領域」と「AIが担う補助的作業」の役割を明確化することが、働き方改革や人材育成の観点でも重要になると考えられるだろう。








