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「働きやすさ」と「やりがい」の両立を実感していると回答したのは16.6%

Z世代の新卒社員は「いずれ辞めたい」が7割、どうして“今”辞めないのか?

2025年10月27日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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 若手社員の定着が企業課題として注目される中、Z世代の職場観に関する新たなデータが明らかになった。

 人事コンサルティングを手掛けるコーナーは、入社1〜3年目のZ世代514人を対象に「継続・退職意向」に関する調査を実施。調査期間は2025年8月29日から9月4日、対象は正社員として新卒入社した1〜3年目のZ世代で、退職予定者を除いたうえで行われた。

 調査結果によれば「1年以内に辞めたい/2〜3年以内に辞めたい」と回答したのは41.6%、「辞めたいが時期は未定」と回答したのは26.5%にのぼった。

 また、「働きやすさ」と「やりがい」の両立を実感していると回答したのは16.6%にとどまり、やりがい不足を感じている層が60.0%を占めるなど、処遇・昇進・裁量といったやりがい面が退職志向の背景にあると分析されている。

 それでは、“辞めたい”層がすぐに辞めない理由とはなんだろうか。

 辞めたいと考えながらも現在会社に残っている主な理由としては、「転職活動の負担や不安が大きい」(30.0%)、「転職活動が面倒」(29.7%)という転職活動に伴う心理的・事務的な負担が主に挙げられている。

 一方で成長・学び(17.1%)・目標をやりきりたい(10.9%)など、前向きな残留理由の回答は相対的に少ない。

 入社1〜3年目のZ世代のうち68.1%が「いずれ辞めたい」と回答した結果からは、働きやすさとやりがいの両立が難しい現状が見えてくる。

 働き方改革やメンタルケアの重要性が叫ばれる一方で、若手が感じる「やりがいの希薄さ」は依然として根深い。制度や待遇だけでなく、個々の成長実感をどう設計していくかという、企業の本質的なマネジメント力が問われてくるだろう。

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