「Gemini Enterprise」によりOT領域のAIエージェント開発を加速
「フィジカルAI」で世界トップ目指す日立 AIエコシステムとユースケースにみる現在地
2025年10月14日 08時00分更新
日立グループ内でも10万種類のエージェントを活用予定
説明会では、日立グループ自身でのAIエージェントの活用についても言及された。
日立グループでは、全社AIエージェント統括部門による旗振りのもと、AI開発は、GlobalLogicおよび同社が買収したsynvertが担い、運用にはHitachi Digital Servicesのエージェント運用サービス「HARC for AI」を活用する。
まずは、業務改革の効果が高い間接部門から導入を始め、トランプ2.0に対するリスクマネジメントにも既に活用されたという。そして、事業ラインや一般業務もそれに続き、経営層やバックオフィス、SE・エンジニア、フロントラインワーカーが、200種類以上のエージェントの活用中だ。IT化されていなかったロングテールの作業もAIエージェント化されており、今後は、10万種類のエージェントが社内利用されるようになるという。
これらの実績をもとに、2025年4月からは、AIエージェントの開発、運用サービスの外販を開始しており、製造業や金融機関に対して、SaaSと連携したサービスを提供している。
GlobalLogicのプレジテント兼CEOのスリニ・シャンカール(Srini Shankar)氏は、synvertついて、「ドイツのデータとAI領域における有力なコンサルティングファームであり、エンジニアリング能力と、アナリティクスの専門性を持ち、エージェンティックAIとフィジカルAIを包含する機能を有する」と説明。
加えて、「新たな能力を日立グループに追加するだけでなく、HMAXのデプロイメントも加速できる。また、ドイツやスイス、スペイン、ポルトガル、中東において、日立グループのフットプリントを拡大でき、エネルギーやモビリティ、金融サービスへの提案も強化できる」と述べた。










