OpenAIが9月30日、動画生成モデル「Sora2」を発表。同時に、Sora2で生成した動画を使ったSNSアプリ「Sora」をリリースしました。Soraを使って動画を生成してみましたが、これまでの動画生成AIとは違ったカットなどを多用する動画を生み出し、その性能の高さに焦りました。一方で、既存のアニメキャラクターなどがそのまま出力できるため、著作権侵害の可能性があることが、日本政府を含めて大きな話題を集めることにもなりました。
「ガチャ1000回」CMも的確に生成
Sora 2が既存の動画生成AIと比べて衝撃的だったのが、プロンプトを適当に指定するだけで、カットを次々に切り替え、それっぽい動画を作り出してくるという点でした。映像に合った音楽や音声も同時生成してきます。Soraのアプリやサイトで生成した場合、10秒の動画を生成するモードが用意されています。動画は3分程度で生成します。
いくつか動画を生成する中で驚かされたのが、架空のソーシャルゲームのCMを作ってみた結果です。10秒で構成まできれいにまとめた動画を作ってきたのです。すでに動画AIのベンチャー企業には、カットやカメラワークの自動切り替え機能を開発しているサービスも登場していますが、それらと比べてもずば抜けた完成度でした。
例えば、ファンタジー風という設定のプロンプトで作成すると、登場するキャラクターが動き、しゃべり、ゲーム内容を説明するCMを作り出してきます。プロンプトには、わざと「ガチャ1000回」のような不自然な指定も入れたのですが、それも的確に動画の中に拾ってきています。何か見たことがあるような、ないような、少し前に流行ったソーシャルゲームのCMのような雰囲気を見事に再現しています。
Sora 2で筆者が生成した動画。プロンプトは「萌えアニメ風でソーシャルゲームのCM。今ならガチャ1000回。幻想的なファンタジーものの女性たちと冒険する」

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