タスクバーの改良点
マイクロソフトのドキュメントによれば、タスクバーに表示されるアイコンの数が増え、表示範囲に収まらなくなった場合に、タスクバーアイコンを小さくして、より多くのアイコンを表示するオプションが搭載されたという。
ただし筆者の環境では、同じ設定項目は24H2でも有効で、25H2でなくとも利用可能になっていた。タスクバーのアプリケーションアイコンが一定数以上になると、アイコンが小さくなり、さらにアプリアイコンを表示できるようになる。細かな挙動の違いなのか、後日更新されるのか、現時点ではハッキリとしない。
また、秒表示付きの時計表示の新しいオプションがあるとのことだが、現状、24H2にも秒表示機能はあり、設定ページにも変化がない。こちらも現時点では新機能になっていない。
その他の変更点では右クリックメニューにAIアクションの追加
Copilot+ PCのエクスプローラーでは、ファイルの右クリックメニューにAIアクションが追加される。
また、Windows Snapバー、Windows Snapメニューにも改良点があるとされているが、現時点では24H2との差が認められなかった。
細かな部分だが、ユニコード文字の短いハイフン(enダッシュ。nと同じ幅)、長いハイフン(emダッシュ。mと同じ幅)の入力が「Win+"-"」(enダッシュ入力)と「Win+Shift+"-"」(emダッシュ)でできるようになった。
Copilot+ PCにおけるAI関連機能
ここでは、簡単にCopilot+ PCのAI関連機能について補足しておこう。
Windows 11 Ver.25H2 OSビルド26220.6772(ARM、Devチャンネルプレビュー版)には、リコール(recall)が入っていない。設定アプリからリコール関連の項目がなくなっている。
リコールは、Windowsのオプション機能になっているので、以下のPowerShellコマンドを管理者権限で実行することで、リコールを有効化できる。
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName "Recall"
オプションモジュールのインストール後、再起動すれば、リコールがアプリとしてスタートメニューに登録され、設定アプリに「プライバシーとセキュリティ」→「リコールとスナップショット」が追加される。ここと、Windows Helloなどを設定することで、リコールが利用できるようになる。
Windows 11 Ver.25H2の配布が始まったが、マイナーアップデート感があるのが正直なところだろう。

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