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Windows Info 第501回

Windows 11 Ver.25H2での変更点、新機能を整理する

2025年10月12日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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タスクバーの改良点

 マイクロソフトのドキュメントによれば、タスクバーに表示されるアイコンの数が増え、表示範囲に収まらなくなった場合に、タスクバーアイコンを小さくして、より多くのアイコンを表示するオプションが搭載されたという。

 ただし筆者の環境では、同じ設定項目は24H2でも有効で、25H2でなくとも利用可能になっていた。タスクバーのアプリケーションアイコンが一定数以上になると、アイコンが小さくなり、さらにアプリアイコンを表示できるようになる。細かな挙動の違いなのか、後日更新されるのか、現時点ではハッキリとしない。

 また、秒表示付きの時計表示の新しいオプションがあるとのことだが、現状、24H2にも秒表示機能はあり、設定ページにも変化がない。こちらも現時点では新機能になっていない。

その他の変更点では右クリックメニューにAIアクションの追加

 Copilot+ PCのエクスプローラーでは、ファイルの右クリックメニューにAIアクションが追加される。

 また、Windows Snapバー、Windows Snapメニューにも改良点があるとされているが、現時点では24H2との差が認められなかった。

 細かな部分だが、ユニコード文字の短いハイフン(enダッシュ。nと同じ幅)、長いハイフン(emダッシュ。mと同じ幅)の入力が「Win+"-"」(enダッシュ入力)と「Win+Shift+"-"」(emダッシュ)でできるようになった。

Copilot+ PCにおけるAI関連機能

 ここでは、簡単にCopilot+ PCのAI関連機能について補足しておこう。

 Windows 11 Ver.25H2 OSビルド26220.6772(ARM、Devチャンネルプレビュー版)には、リコール(recall)が入っていない。設定アプリからリコール関連の項目がなくなっている。

 リコールは、Windowsのオプション機能になっているので、以下のPowerShellコマンドを管理者権限で実行することで、リコールを有効化できる。

Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName "Recall"

Windows

25H2は標準状態でリコールがインストールされておらず、PowerShellコマンドでWindowsオプションモジュールとして登録することで利用可能になる。ただしまだプレビュー状態である

 オプションモジュールのインストール後、再起動すれば、リコールがアプリとしてスタートメニューに登録され、設定アプリに「プライバシーとセキュリティ」→「リコールとスナップショット」が追加される。ここと、Windows Helloなどを設定することで、リコールが利用できるようになる。

Windows

リコールをインストールすると、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「リコールとスナップショット」が追加され、ここでの設定を済ませることでリコールが使えるようになる

 Windows 11 Ver.25H2の配布が始まったが、マイナーアップデート感があるのが正直なところだろう。

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