「Oracle Alloy」採用は国内4社目 ―NRI、富士通、NTTデータに続く動き
ソフトバンク、ソブリンクラウド提供に向けオラクルのプラットフォームを採用
2025年10月09日 11時00分更新

ソフトバンクでは、クラウド上のデータやシステムを自国の管理下で運用するソブリンクラウドのサービス提供に向けて、米オラクルが提供するクラウド基盤ソリューション「Oracle Alloy(オラクル・アロイ)」を採用した。ソフトバンクと米オラクルが2025年10月8日に発表した。Oracle Alloyを採用する日本のパートナーは、野村総合研究所(NRI)、富士通、NTTデータに続く4社目。
ソフトバンクでは、自社が日本国内に持つデータセンターにOracle Alloyを導入し、このクラウド基盤を利用して、日本市場向けのクラウドサービス「Cloud PF Type A(クラウド・プラットフォーム・タイプ・エー)」を2026年4月から順次提供していく。
さらに、オラクルのパブリッククラウド「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」が提供しているAI関連サービスも、準備ができ次第、提供開始するとしている。
Oracle Alloyは、パートナー企業(各国のクラウドプロバイダー)が自社データセンターに導入し、自社スタッフで運用することで、国ごとの法規制やデータ主権を満たすソブリンクラウドサービスの提供を容易にするソリューションだ。
Alloyパートナーのデータセンターには、オラクルのOCIと同じプラットフォーム(ハードウェア、ソフトウェア)が配置されるため、OCIで提供中の200種以上のクラウドサービスが提供できる。その際、パートナー自身のサービスブランドや料金体系、カスタマイズ/強化したサービス内容での販売が可能だ(関連記事:ソブリンクラウドの課題を解消する「Oracle Alloy」とは? 3氏が語る)。
日本ではすでにNRI、富士通、NTTデータがAlloyを採用するパートナーとなっており、今回のソフトバンクで国内4社目となる。
ソフトバンクが来春から展開するCloud PF Type Aでは、オラクルの暗号鍵管理サービス(KMS)にソフトバンク独自のKMSを組み合わせることで、より高度なセキュリティを実現する。さらに、ソフトバンクが提供するマルチクラウド接続サービス、VPNサービス、マネージドサービス(MSPサービス)なども同時に提供して、企業や自治体のクラウドニーズを運用/管理まで一貫して支援するとしている。








