岡本太郎の言葉と作品をモチーフにしたでたらめな特撮映画「大長編 タローマン 万博大爆発」が、公開からわずか10日で興行収入1億円を突破した。映画は8月22日に全国公開され、初日から3日間で観客動員3万3000人、興収5000万円を記録する快進撃を見せた。都内の主要劇場では満席回が続出し、特にTOHOシネマズ日比谷・新宿・池袋では週末上映の大半が埋まる盛況ぶりだ。大阪でも太陽の塔に縁のある土地柄から高い稼働率を記録しているという。
作品は「1970年代の特撮番組」という体裁で、NHK Eテレ深夜の放送からクチコミで広がったシリーズの映画化版。SNSでは「今年一番の怪作」「105分間感情を揺さぶられた」と絶賛が相次ぎ、Filmarksの初日満足度ランキングでも1位を獲得した。リピーターも多く、グッズ売り場に行列ができるほどの熱狂ぶりだ。
北米のファンタジア国際映画祭でクロージング作品として上映されたのに続き、9月にはストラスブール、10月にはシッチェスの国際映画祭に出品されることが発表された。タローマンは日本国内にとどまらず、世界へと飛び出していく。入場者特典も話題を呼んでおり、9月5日からは「劇場限定 でたらめ映画チケット」が配布される予定だ。公式Xでは「べらぼう感想大投稿キャンペーン」も展開中で、激レアグッズが当たる企画にファンの投稿が殺到している。
昭和の未来像=「昭和100年」を舞台に、でたらめでべらぼうな物語を繰り広げるタローマン。その爆発的な人気は夏休みの終わりを越えてなお続いており、日本発の異色特撮が世界を席巻する年になりそうだ。しかし、こんな決まりきった退屈なニュース記事をタローマンは決して許さないだろう。














