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田口和裕の「ChatGPTの使い方!」 第37回

OpenAIのローカルAIを無料で試す RTX 4070マシンは普通に動いたが、M1 Macは厳しかった…

2025年08月08日 09時00分更新

文● 田口和裕

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得意の計算問題を試してみる

 gpt-ossは単に文章を生成するだけでなく、複雑な数式を用いた計算問題にも対応できる。

プロンプト:MacBook Pro 16インチを24回払いで買うとします。価格が35万円で金利2.5%だと、月々いくらになる?

 推論中の出力では、月利の算出(年利 ÷ 12)から始まり、等本息分割返済の計算式(年金終価係数)に従って、自然対数(ln)や指数関数(exp)を使った近似も含めて逐次的に処理が進められている。

推論の様子もリアルタイムで確認できる

 最終的な回答では、「月々およそ14,970円の返済で購入可能」という結論を導きつつ、実際のローンには手数料がかかる可能性があるといった注記まで含めて出力される点も興味深い。

 このように、gpt-ossは単に数値を返すのではなく、数式の構造を理解しながら解法を段階的に展開する推論力(Reasoning)を備えている。とくに教育・検証・エンジニアリング分野では、この「思考過程の見える化」が大きな武器になるだろう。

ギャグセンスはあるのか?

 最後におまけとして4コマ漫画のネタを考えてもらった。AIにギャグセンスはあるのだろうか?

プロンプト:「プログラミングを始めたばかりの55歳男性」が主人公の4コマ漫画のネタを考えて。セリフも含めて。

 回答は以下。うーん……ちょっと苦手みたいね。

 ちなみにこちらがClaude Sonnet4の回答。せめてこれくらいのことは言ってもらいたいものである。

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