田口和裕の「ChatGPTの使い方！」 第37回

OpenAIのローカルAIを無料で試す　RTX 4070マシンは普通に動いたが、M1 Macは厳しかった…

Playgroundでgpt‑ossを体験する

　まずはブラウザだけで試せる公式Playgroundにアクセスしてみよう。アカウント不要で、すぐにgpt‑ossと会話できる。

ブラウザで動くgpt‑oss Playground

　モデルは20Bと120Bの2種類から選べる。20Bは軽快に応答し、120Bはより推論（Reasoning）レベルの高い回答を返す。ここでいう推論とは、質問を論理的に分解して段階的に答えを導く力のことだ。

モデルを選択

　Playgroundの左側にはReasoning levelの選択UIがあり、High / Medium / Lowの3段階から選べる。Highでは計算や条件分岐を伴う質問に強く、Lowでは応答が高速になる。さらに「Show reasoning」をオンにすると、モデルが考えた過程（思考の連鎖）が表示される。

推論レベルを選択

　このPlaygroundはクラウドで推論するため、混雑時には待機が発生することもある。まずは手軽に試せるが、これだけでは従来のChatGPTと変わらず、オープンモデルとしての利点はまだ活かしきれていない。本格的にgpt‑ossのオープン性を活かすには、次に紹介するローカル実行が有効だ。