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管理ツール「Aruba Central」にAIエージェント基盤を組み込み、自動化は次のステップへ

“他社を10年先行するAI実績”でHPE Arubaが狙う、ネットワークの完全自動運用

2025年07月07日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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スイッチにファイアウォール機能を内蔵、ラック間のトラフィックを保護

 もう一方の「Networking for AI」については、AI活用におけるデータの重要性を強調した。「データはAIにとって重要なものだ。そして(そのデータを収集する)“AIのデータハイウェイ”は、エッジからクラウドまでをつなぐネットワークそのものだ」。

 まずエッジレベルのネットワークでは、IoTに最適化されたアクセスポイントが強みだという。Wi-Fiだけでなく、Bluetooth、ZigBeeといった幅広い無線プロトコルをサポートするほか、アクセスポイント上のコンテナ環境でデータをフィルタリングし、どこに送るべきかを決定する。

 エッジで収集されたデータは、データセンターへと伝送される。データセンターにおける強みとしては、AI処理に特化した設計の「HPE Aruba Networking CX 10040分散サービススイッチ」を紹介した。ルネッタ氏によると、このスイッチはAMDのプログラマブルな「Pensando DPU(データ処理ユニット)」をアクセラレーターとして搭載しており、「AI環境での主要なネットワーク機能を最大で10倍高速化できる」という。

 特にルネッタ氏が強調したのは、サーバー間のトラフィック(East-Westトラフィック)に対するファイアウォール機能を、外部の専用機器ではなくスイッチ内でネイティブに実行できる点だ。これにより、先述した「10倍の高速化」が実現するうえ、専用機器を導入するコストを省いて「より安価なインフラも実現できる」としている。

「HPE Aruba Networking CX 10040分散サービススイッチ」

AIエージェントフレームワーク「GreenLake Intelligence」とは何か

 今年のDiscoverでは、AIエージェントフレームワークの「HPE GreenLake Intelligence」が発表された。

 このGreenLake Intelligenceは、GreenLake Cloudプラットフォーム上で提供される、AIドリブンなIT運用サービスである。前述したAruba CentralのAgentic Meshは、その一部分(ネットワークを対象とする部分)である。ほかにもサーバー、ストレージなど、ITインフラ全体にわたるAIOpsのためのAIエージェントを展開する。

 GreenLake Intelligenceの構成要素は、大きく3つある。

 1つめは、Copilot的なインタフェースと操作だ。ITインフラの管理者は、このインタフェースを通じて自然言語でやり取りを行い、ネットワークの詳細な稼働状況を調べたり、トラブルシューティングを進めたりすることができる。

管理コンソールに統合されたGreenLake Intelligence(画面右端)

 これを実現するために、AIエージェントがMCP(Model Context Protocol)を使って外部のシステムとやり取りができるようにし、自律的に推論を行うマルチエージェントオーケストレーター(MAO)を備えている。これが2つめの特徴となる。

 そして3つめの特徴が、ITインフラ運用管理の具体的なタスクに特化したAIエージェントそのものだという。

 こうした特徴により実現するのが、「常に稼働し、常にそこにあり、管理者と同じ視点でネットワークを監視する、ネットワークアシスタントのようなもの」だと、ルネッタ氏は説明した。

「HPE GreenLake Intelligence」の概念図。エージェンティックAIにより、高度なIT運用の自動化(AIOps)を実現する

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