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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第112回

楽曲生成AIの進化が凄い 鼻歌からプロ級の曲がポンポンできる

2025年06月23日 07時00分更新

文● 新清士

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鼻歌からテクノ風のシンフォニーへ

 Sunoでは、どんなスタイルの曲を作りたいかを「Style Description(スタイル説明)」としてプロンプト指定することで、それに合った曲が生成されます。プロンプトの入力候補は提示されていますし、また、他の人がSuno内で「Publish(公開)」している曲を参考にプロンプトを指定することもできます。

 さらに「Advanced Options(詳細設定)」で、生成される曲の幅の方向性を指定することができます。「Weirdness(奇妙さ)」は予想できないような多様性をどの程度認めるか、「Style Influence(スタイルの影響)」は指定したプロンプトへの追従度、「Audio Influence(音の影響)」はリミックス元の音にどの程度の影響を残すかを指定します。

設定画面の下方にある指定画面。Style Descriptionの記述は、筆者がよく使っているプロンプト。下に出ているのは、ワードの候補で、それらを選択して構成していってもいい

 まずは、「humming(ハミング)」と指定し、Weirdness 16%、Style Influence 100%、Audio Influence 100%としたところ、以下のような曲になりました。1分54秒の曲の冒頭で、筆者の鼻歌をベースにしたハミングが流れ、ピアノと共に旋律が発展していく展開です。

 次に、「humming, jazz(ジャズ), techno(テクノ)」で、Weirdness 16%、Style Influence 100%、Audio Influence 100%としました。同じく冒頭は筆者の鼻歌をベースにしたハミングが流れ、そのリズムをオーボエらしき音が発展させていきます。

 続いて、「humming, jazz, techno, orchestra(オーケストラ), symphony(シンフォニー)」とし、Weirdness 16%、Style Influence 100%、Audio Influence 80%とし、筆者の鼻歌の影響を落としました。冒頭でハミングが流れたものがテクノ風の電子音のシンフォニー風に変化し、旋律が広がる曲になりました。この段階でもかなり聴ける曲になっています。

 さて、ここからがある意味の本番です。

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