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Red Hat AI / RHEL / OpenShift / Ansibleのアップデートをおさらい

「AI推論サーバー」から「RHEL 10」まで Red Hat Summit 2025の発表まとめ

2025年06月09日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集● 福澤/TECH.ASCII.jp

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Red Hat OpenShift: 生成AIアシスタントを一般提供、VirtualizationのAzure・GCP・OCI対応も

 コンテナソリューションである「Red Hat OpenShift」に関しては、生成AIアシスタントである「Red Hat OpenShift Lightspeed」の一般提供を開始した。Webコンソール上から、公式ドキュメントを使った詳細な手順を確認でき、トラブルシューティングの問題解決を支援する。

Red Hat OpenShiftの生成AIアシスタントが一般提供

 プラットフォームエンジニアリング関連では、「Red Hat Advanced Developer Suite」を発表。Trusted Profile AnalyzerやTrusted Artifact Signer、Developer Hubなどの複数のプロダクトを組み合わせたもので、セキュリティとコンプライアンスの遵守と開発の迅速化を支援する包括ソリューションである。また、ソフトウェアテンプレートである「ゴールデンパス」を利用することで、企業に則したCI/CDやガバナンスなどに対応し、ソフトウェアサプライチェーンのベストプラクティスを実践できるという。

包括ソリューション「Red Hat Advanced Developer Suite」

 VMwareのライセンス問題もあり、2024年当初から導入が178%成長しているのが、「Red Hat OpenShift Virtualization」だ。Kubernetesのリソース管理機能を活用して、仮想マシンの運用を自動化するKVMベースのサーバー仮想化技術である。仮想マシンとコンテナの双方を一元的に管理すると共に、使い慣れた既存のクラウド環境において、アプリケーションのモダナイゼーションを加速させる。

 今回のイベントでは、新たにMicrosoft AzureやGoogle Cloud、Oracle Cloud Infrastructureに対応するプレビュー版が発表された。加えて、仮想マシン管理や既存環境からの移行、マルチクラスタ、構成の選択肢における拡張機能も登場している。

「Red Hat OpenShift Virtualization」がAzure、GCP、OCIにも対応

 基調講演では、中東の大手金融グループであるEmirates NBDの事例を紹介。OpenShift Virtualizationを導入し、クリティカルな業務アプリケーションを含む9000VMsの移行に取り組み、Migration Toolkit for Virtualizationを利用することで、一日につき140VMsの移行が進んでいるという。

Red Hat Ansible:自動化だけでなく、AIを活用するための基盤に

 最後に、自動化ツールプラットフォームである「Red Hat Ansible Automation Platform」では、運用担当者でも直感的に利用できる生成AIアシスタント機能「Red Hat Ansible Lightspeed intelligent assistant」を発表。将来はジョブの作成やログの解析、エラーの原因調査をできるように拡張予定だという。

生成AIアシスタント「Red Hat Ansible Lightspeed intelligent assistant」

 「Policy enforcement」は、OPAサーバーと通信して、自動化の実行前に、ポリシーに適合しているかをチェックすることができる機能で、「AIが推論して、自動化を実行する」場合にも、安心して適用できる。

 「Red Hat Ansible Content Collections」では、Red Hat AIのインフラ構成、管理、運用の自動化を促進するAI collectionsを発表。AIモデルプラットフォームのオンプレミス・クラウドへの展開を自動化したほか、AIインフラの可用性や信頼性、パフォーマンスを確保できるという。

 また、Ansible Automation PlatformとTerraform Enterpriseを相互連携するための機能を強化している。将来的には一部機能を統合する可能性についても言及した。

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