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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第100回

“フォレスト・ガンプ”のベンチに座ってカリフォルニアを味わう

人生で一度は踏みたい道 ──それはルート66かもしれない🇺🇸

2025年06月11日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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 このロイズ・モーテル&カフェ、ルート66の衰退とともに荒廃していましたが、2003年に日系人のアルバート・オオクラ氏が買い取り、復興に着手。往時の雰囲気のまま、ガソリンスタンドと土産物屋を現在は運営しています。

買い取って復興を手がけたアルバート・オオクラ氏

 またモーテルとあるとおり、当時は宿泊施設もありましたが現在は廃墟の状態。ただルート100周年に向けて宿泊施設も準備中とのことで、完成した暁には、世界中の映画ファンが集まる人気スポットになりそうです。

宿泊施設はまだ廃墟でしたが、もし運営再開なら人気になりそう

●サブカルの金字塔『バグダッド・カフェ』は、今も旅人を待っている

 さらに西に進むと、ルート66を舞台にした映画「バグダッド・カフェ」のロケ地があります。1987年公開で、高校時代に一度観ただけですが、当時、サブカルをかじっていた若者なら外せない名作のひとつです。

ルート66の旅では外せない「バグダッド・カフェ」

 映画公開までは「サイドワインダー・カフェ」と言う名前でした、以降は「バグダッド・カフェ」と改称。現在も外見は映画にできたそのままで、店舗内はお土産や飲料品などを販売しています。

こちらもHistoric Route 66のロードサイドアトラクションに指定されています

中は映画のイメージと変わって、派手な売店に

 映画などの聖地巡礼が好きな筆者としては、このバグダッド・カフェはぜひ一度訪れてみたかったところ。しかも取材時にはオーナーのアンドレアさんとミス・クラシック・ルート66のカーラさんのほか、劇中で「ブーメランを投げていた」人や、「トラックドライバー」として実際に出演した人も集まってくれて、かなりの盛り上がりとなりました。

オーナーのアンドレア(右)さんとミス・クラシック・ルート66のカーラさん(左)

 ちなみに映画ポスターなどに使われていた象徴的な給水塔は、現在店舗の裏手に倒れた状態で保管中。こちらも100周年にあわせて復活してくれれば、かなりの「映え」スポットになりそうなので、期待したいところです。

給水塔は是非再建して欲しい!

●バック・トゥ・ザ・フューチャー好き必見! “ドクの家”がある!

 さらにルート66を西に向かい、ロサンゼルス都市圏の街「パサデナ」に到着。歴史的な建築や文化施設が多いこの街は、ハリウッド映画やドラマのロケ地としても多く使われています。たとえば市内にある「ギャンブル・ハウス」という家屋。

パサデナにある「ギャンブル・ハウス」

 ぱっと見てなんの映画で使われたかわかりますか? 実はここ映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公のマーティーが1955年にタイムスリップした際に行った「30年前のドクの家」なんです。

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