Core Ultra 200シリーズはバッテリー駆動時とAC電源接続時で極端な性能低下がないことをインテルがアピール
2025年05月21日 23時00分更新
薄型軽量フォームファクター向け
Core Ultra 200Hシリーズ
Core Ultra 200Hシリーズは、薄型軽量フォームファクター向けに高性能を提供する。AMD Ryzen 9 8945HSと比較したテスト(Core Ultra 9 285H vs Ryzen 9 8945HS)では、Cinebench 2024シングルコアで最大+17%、マルチコアで最大+22%高速なCPU性能を示した。
AMD Ryzen AI 9 365と比較しても、Geekbench 6.3マルチコアで最大+22%高速。クリエイターワークロードでは、Puget Bench Adobe After EffectsでAMD Ryzen 9 8945HSに対し最大+36%高速。AMD Ryzen AI 9 365に対しても最大26%高速となった。
内蔵グラフィックスであるIntel Arc 140Tは、Chaos V-Ray for Cinema 4Dにおいて前世代(Core Ultra 185H)比で最大1.30倍高速な3Dレンダリング性能を実現。Autodesk InventorのGPU Ray Tracingワークロードでは最大2.15倍高速。Performance per Wattは、Core Ultra 9 185Hに対し、Cinebench 2024マルチコアで最大21%向上している。
プレミアムモバイル向け
Core Ultra 200Vシリーズ
Core Ultra 200Vシリーズはプレミアムモバイル向けで、Lunar Lakeアーキテクチャーに基づいて設計。x86プロセッサーが電力効率に劣るという認識を払拭することを目指したと強調。Microsoft Surface Laptopを使用したバッテリー寿命テストでは、Snapdragon X Elite搭載システムと比較して、Microsoft TeamsではCore Ultra 200Vが10.4時間に対して、Snapdragon X Eliteでは8.7時間。UL Procyon Office ProductivityでCore Ultra 200Vが最大19.7時間なのに対し、Snapdragon X Eliteでは16.3時間 となり、優れた持続時間を示した。
AI性能では、MLPerf Client v0.5 Llama2ベンチマークにおいて、AMD Ryzen AI 7 Pro 360と比較して最大30%高いトークンレートを達成しているとのこと。
また、AIベンチマークのグラフが示され、競合製品で特定のアプリケーションが「実行されない(Does Not Run)」ことを示す「赤色」の箇所が多く見られることに言及し、インテルのソフトウェア互換性の高さを強調。MSI ClawのようなLunar Lakeベースのハンドヘルドゲーミングデバイスも紹介され、大画面化やバッテリー寿命向上、120Hzリフレッシュレート対応が特徴として挙げられた。

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