Copilot+ PCに準拠したUMPCとして利用もできるMSI「Claw-8-AI+A2VM-201JP」
これは欲しい!Core Ultra 7 258V搭載で性能アップ、操作も向上、大幅刷新した最新のポータブルゲーミングPCレビュー
ゲームのベンチマークテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク Ver. 1.1」を実行した。解像度は1920×1080ドットでグラフィックの設定は、「標準品質(ノートPC)」「高品質(ノートPC)」「高品質(デスクトップPC)」でテストしている。
結果は、やはりTDPの違いで大差がついたが、TDP 30Wの標準品質(ノートPC)で9860、高品質(ノートPC)で9584とあまり差はつかず、いずれも評価は「快適」。平均フレームレートも60fpsを超えているので、十分楽しめるはずだ。高品質(デスクトップPC)では、7566とガクンと落ちて評価も「やや快適」にダウン。平均フレームレートも約53fpsと60fpsを切っているので、設定を見直したほうがいいレベルだ。
また、「サイバーパンク2077」のベンチマークテストも行なった。こちらはかなり重めなゲームで、レイトレーシングにも対応しているが、さすがに無理と判断してグラフィック設定を「低」「中」の2種類で計測した。
結果は、TDP 30Wで「グラフィック: 低」の設定にしても50.02fps。これだとプレイはできるものの、カクつくこともあるため快適とは言えないだろう。内蔵GPUレベルではなかなか厳しいゲームだ。
さらに、格闘ゲームはどうかと「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」も実行してみた。格闘ゲームはフレームレートが命なので、「FIGHTING GROUND」の平均フレームレートに注目した。
結果は、グラフィック設定を「LOW」にしたときに、TDP 30Wでほぼ60fpsを達成し、評価も100で快適にプレイできることがわかった。
実際に「エーペックスレジェンズ」をプレイしてみたが、FPSゲームでの移動は滑らかさを感じ、照準を合わせるのも微調整しやすかった。FPS系は「レインボーシックスシージ」のような、グラフィックが軽めなもので最低限60fps以上出るように設定を調整してプレイしたい。
個人的にClaw 8 AI+ A2VMでプレイしてハマったのが、「Cities: Skylines II」。この手のシミュレーションゲームは、どこでも気軽にプレイしたく、持ち運んで遊んだりした。 Cities: Skylines IIはグラフィックスを「中」にすれば、人口次第なところもあるが、初期の段階では問題なくプレイできた。文字が細かすぎて老眼な筆者には少々つらいが、コントローラーだけでなくタッチ操作もできるためプレイしやすく、このためだけでもClaw 8 AI+ A2VMが欲しくなった。
WindowsミニAI PCとしても利用できるポータブルゲーミングPC
バッテリー駆動時間は、ゲームプレイで公称約4時間。実際に連続でゲームをプレイしてみたが、3時間以上はプレイできている。実売価格は15万9800円(原稿執筆時)。正直決して安くはないが、ゲーミングだけでなくCopilot+ PCとしてWindowsアプリをインストールすれば、さまざまな活用ができるミニAI PCになる点を考慮すると、妥当な価格設定ではないだろうか。Windowsの最新バージョンでようやく「リコール」機能も利用できるようになり、AI対応のアプリが今後充実していくことを考えると、NPU内蔵CPU搭載マシンとして手元に置いておきたい。
もちろん、ポータブルゲーミングPCとしても、8インチ画面で非常に見やすく、ファイナルファンタジーXIVクラスの3DCGゲームも十分楽しめるので、いつでもどこでもゲームを楽しみたいというユーザーにもってこい。最近のクルマにはWi-Fi機能が装備されており、スマホでテザリングしなくてもネット接続ができるため、筆者なら移動中にゲーム好きな息子たちにプレイさせるという使い方をしたいと思った。
刷新されたClaw 8 AI+ A2VMは、ユーザーからのフィードバックをしっかり受け止め、ポータブルゲーミングPCとして欲しまる性能と操作性を手に入れた。ポータブルゲーミングPCを検討している人は、ぜひチェックしてほしい。





