グーグルは5月13日、「Googleスプレッドシート」のGemini対応機能を大幅に強化。自然言語による編集操作を実現する新機能を発表した。対象の有料プラン契約者限定で、5月14日から段階的にロールアウトする。
機能がわからなくても会話で操作可能
新機能はスプレッドシート上でGeminiにやりたい操作を伝えると、指定した変更を加えることができるというもの。機能名や使い方を知らなくても使える点が最大の強みだ。
5月13日時点では以下の作業に対応しており、一度に1つのテーブル範囲まで動作できる。
●ドロップダウンの作成
プロンプトの例:「B列に製品カテゴリーのドロップダウンを作成して」など
制限事項:複数選択ドロップダウン、色の選択、範囲からの選択、詳細オプションには非対応
●条件付き書式の適用
プロンプトの例:「1000ドル以上の売上を緑色でハイライトして」など
制限事項:勾配条件とテキスト書式設定オプションは非対応
●ピボットテーブルの生成
プロンプトの例:「地域別の総売上を示すピボットテーブルを作成して」など
制限事項:計算列とピボットグループは非対応
●フィルターの適用
プロンプトの例:「4月に注文された商品だけを表示するようシートをフィルターして」など
●データの並べ替え
プロンプトの例:「売上高順に、高いものから低いものへシートを並べ替えて」など
Geminiはユーザーから依頼を受けると、内容を理解した上で、操作完了後の状態をプレビューカードとして表示。ユーザーが「適用」を選ぶと、実際に操作を実行する。
また、プレビューカードの「元に戻す」オプションを選び、ユーザーの手で編集結果を微調整することも可能だ。
●本機能の対象プラン
・Google Workspace Business Standard/Plus
・Enterprise Standard/Plus
・Gemini EducationまたはGemini Education Premiumアドオンのユーザー
・Google One AI Premium
・以前にGemini BusinessまたはGemini Enterpriseアドオンを購入したユーザー
