3人称・1人称のコダワリや、アップグレードシステムなどのコダワリを聞いた
OW2新モード「スタジアム」開発者インタビュー、より遊びやすくするための仕様とは?
Activision Blizzardが展開する「オーバーウォッチ2」では、新モード「スタジアム」が実装された。通常モードとは異なる3人称視点、かつアップグレード購入フェーズがあり、フェーズごとにヒーローを強化していくゲーム性が特徴となっている。
今回、実装にあたってゲームデザイナーのDylan Snyder氏とレベルデザイナーのRyan Smith氏にインタビューする機会をいただいたので、紹介しよう。なお、スタジアムの記事については以下もチェックしてみてほしい。
・OW2の新モード「STADIUM」は、ヒーローが限界突破するロマンを求めて開発! 本社で開発陣に直接聞いた
・【本社取材】OW2の新モード「STADIUM」が楽しい! 3人称視点でラウンド制&強化購入式
OW2の「スタジアム」開発者インタビュー、敵味方に合わせたアップグレード購入が勝利のカギ!
3人称視点とバランス調整は発表後もアップデート
3人称と1人称でどちらの有利が働かないように工夫を重ねた
──発表からこれまで色々なフィードバックや意見があったと思うのですが、発表からローンチまでにここは変更したという部分があれば教えてください。
Ryan Smith氏:色々意見をいただいたのが、3人称視点ですね。新しい試みなので、αテストの段階から多くの意見をいただきました。そこから何度か試行錯誤して、3人称視点で期待していただける、見合ったものになったと強く感じております。それ以外にも、バランス調整は実施しました。こちらもαの段階から意見を沢山いただき、ローンチ時までにはかなりのバランス調整を行なっています。
──個人的には、コアモードに負けないくらい楽しいモードだと感じています。スタジアムでは3人称が基本で、1人称視点はオプションとされていますが、この視点切り替えを導入した理由と、そのメリット、デメリットについてお聞かせください。
Ryan Smith氏:オーバーウォッチでは、ラインハルトのシールドや、ジャンクラットのタイヤなど、もともとから3人称視点の要素もあります。今回のスタジアムモードの3人称視点というのは、厳密にいうと完全に今までにない要素ではないです。視界が3人称になって視界が開けて情報が入ることによって、自分が何をやっているのかというのが見やすくなります。加えて、スタジアムモードでは、各ヒーローのアビリティが強化されてより色々なことができるようになったことによって、常時その情報をプレイヤーの皆さんに見せたほうがプレイがしやすいんじゃないかということで、常時3人称視点にしようと考えました。
Dylan Snyder氏:1人称より3人称のほうが、そのときそのときのゲームの情報を取りやすかったので、スタジアムモードは3人称のほうがプレイヤーに恩恵を与えるなと思っていました。スタジアムは通常モードとは異なることを試したほうが楽しいモードなので、各自のプレイスタイルに見合ったプレイを追求してもらおうと考えると、3人称のほうが上手くいくんじゃないかと考えています。
──スタジアムの中では、3人称視点と1人称視点がありますが、ヒットボックスとエイムアシストは同じように働くのでしょうか?
Dylan Snyder氏:1人称と3人称の視点で仕様は変更していません。3人称視点でちょっとだけヒットボックスからのぞき込んで、右手に銃を持っているからきれいに撃てるよねといったような、3人称視点特有のアドバンテージを作りたくなかったからです。今後のプレイヤーの皆さんのプレイを見ながら検討しますが、今は上手くいくんじゃないかなと考えています。あと、スタジアムをプレイする際に、背景や小物に赤い×が出ている場合あがあります。3人称視点では見えているけど、1人称視点では弾がとおらないよという際には、 3人称視点で見る際には×をして、1人称視点ではこの射線はとおらないということを示しています。そういった工夫をすることによって、どちらでも安定したプレイができるように開発しています。
──スタジアムのマップは、専用で調整されている箇所はあるんでしょうか?
Dylan Snyder氏:マップは、やはりスタジアム用に調整しなくてはいけませんでした。例えば、試合やリスポーンの時間が長くなりすぎないように調整したり、全体のマップサイズがコアモードと比べて半分くらいになったマップを用意したりしています。





