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T教授の「戦略的衝動買い」 第821回

MagSafe対応でスマホにくっつけるだけでワイヤレス充電も可能なモバイルバッテリー「ICEMAG 2」を衝動買い

2025年04月05日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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公式スペックではワイヤレス充電で15W、有線で30W

 あらためて充放電時に強制冷却ファンが回転しカラーのイルミネーションがきれいなICEMAG 2の基本スペックをざっと見てみよう。

 ワイヤレス充電時は最大15W、付属のUSBケーブル接続では30Wの高速充電も可能だ。ユニークなところでは折りたたみ式のキックスタンドがなかなか便利。スマホをワイヤレス充電しながら動画を見たり、Bluetoothキーボードを接続して文書入力も可能だった。

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ファン部分にLEDが内蔵されているほか、スタンドも付いており、スマホホルダー的にも利用できる

 筆者愛用のQi規格対応の「Nothing ear (2)」をICEMAG 2でワイアレス充電しながら、同時に付属のUSB Type-Cケーブルで「Bigme B751CカラーE-inkタブレット」を充電できた。またICEMAG 2をUSBケーブル経由で充電しながらGalaxy S24 UltraにQi充電をするパススルー充電も可能だった。

 充電対象のQi対応機器が低電流のイヤフォンやスマートウォッチの中にはパワーバンク側のインテリジェント機能でシャットダウンされることもあるが、ICEMAG 2なら電源ボタンを3回押して「低電流モード」を選択すれば大丈夫だ。

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2台同時での充電も可能

 最後にICEMAG 2のワイヤレス充電と、付属のUSBケーブルでの充電スピードの比較をしてた。いずれの充電もGalaxy S24 Ultraのバッテリー残量が10%になったときにICEMAG 2で充電を開始し、満充電までの時間をアプリのシンプルバッテリーグラフで比較した。

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USBケーブルで充電した方が高速そうだ

 なんとQi充電では10%→100%までに要した充電時間は273分(4時間33分)。一方、付属のUSBケーブルによる充電時間はたったの67分(1時間7分)。約4倍の差となった。充電後のICEMAG 2のバッテリー残量はLEDインディケーターが2個点灯なので25~50%だった。ただし、iPhoneでやってみたら結果は違うのかもしれない。

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速度面だけ考えるとUSBケーブル経由の方が高速だった。そして背面に付けた状態でもケーブル経由での充電は可能だ

 「ケーブル接続の高速充電」対「ワイヤレス充電(Qi)」の差は大きすぎる。ワイヤレス充電の場合は、特にエネルギーの大半が熱となって無駄にしている印象だ。就寝前にICEMAG 2の上にスマホを置くだけで「朝までに充電できていれば良い」というケース以外、ワイヤレス充電のメリットはほとんど無さそうに感じてしまった。

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演出や機能込みで考えたら、なかなか魅力的な製品だ

 MagSafe機能でICEMAG 2をスマホに固定して使いながら充電するというケースもあるが、その場合でも付属のUSBケーブルでの接続の方が妥当だろう。それでもスレート型であまり特徴の無い10000mAhクラスのパワーバンクが多い中で、基本を押さえたスペックに加えてユニークで魅力的なガジェット的要素を備えた製品だろう。

 
T教授

今回の衝動買い

・Sharge「パワーバンク ICEMAG 2」
・購入:Shargeダイレクト(https://sharge.com/ja/)
・価格:57.90ドル(本体:52.90ドル+送料:5ドル、日本円:8976円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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