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OpenAI「GPT-4.5」がチューリングテストに合格したと、カリフォルニア大の研究チームが発表

2025年04月02日 09時45分更新

文● G. Raymond 編集●ASCII

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 米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは2025年3月31日、OpenAIのAIモデル「GPT-4.5」が、アラン・チューリングの提案した「チューリングテスト」に合格したとする査読前論文を発表した。AIに人間と区別がつかない振る舞いができると評価されたことになる。

 研究は、ランダムな対照試験形式で実施された。参加者たちは人間とAIの両方と5分間の会話を交わし、その後どちらが人間だと思うかを判断した。結果、「GPT-4.5」は73%の確率で人間と判断され、人間の参加者よりも高い割合で「人間らしい」と見なされた。一方、メタのAIモデル「LLaMa-3.1」は56%、旧型モデル「GPT-4o」は21%と低確率に留まったという。

 AIが適切なプロンプトを与えられることで、人間らしい振る舞いをより効果的に模倣できることを示された形だ。ただし、これは完全な知性や理解力を意味するものではなく、あくまでも「人間らしさ」の再現能力に基づくものだ。一部の専門家はチューリングテスト自体の限界についても指摘しており、今後、研究結果が新たな議論を呼び起こす可能性がある。

 

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