このページの本文へ

GeForce RTX 50シリーズまとめ 第24回

どうしてもノートPCで最高のGPU環境が欲しい人向け

バッテリー駆動時間ものびる? Razer Blade 16 (2025)でノートPC向けGeForce RTX 5090のゲーミング性能を検証

2025年03月30日 12時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl」

 ここからはDLSS MFGを含めた検証となる。まずはS.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobylだが、画質は「ウルトラ」、DLSSは「クオリティー」にしてフレーム生成を追加。

 RTX 5090 LTはNVIDIA App経由でDLSS MFG (4x)に設定した場合と、単なるDLSS FGを利用した場合の2通りを試す。ゲーム中最初に到達する拠点内において、一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。

S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl:1920x1200ドット時のフレームレート

バッテリー駆動時間ものびる? Razer Blade 16 (2025)でノートPC向けGeForce RTX 5090のゲーミング性能を検証

S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl:2560x1600ドット時のフレームレート

 まずDLSS FGのみの結果に注目すると、Razer Blade 16 (2025)の平均フレームレートは前世代より15〜18%高い。Monster Hunter: Wildsベンチマークほど伸びてはいないが、Overwatch 2に比べるとかなり大きな差だ。

 しかし、単なるDLSS FGのみでは最低フレームレートの落ち込み方が激しく60fpsの維持は非常に困難である。そこで、DLSS MFGを加えることにより、最低フレームレートの落ち込みが劇的に緩和され、平均フレームレートもRazer Blade 16 (2023)の約2.1〜2.2倍にまで向上できた。

 欲を言えば。DLSS FGだけでもう少し性能が伸びてほしかったところだが、ノートPC特有の様々な制約により頭打ちになっていると推測される。

「Assasin’s Creed Shadows」

 続いては。色々な意味で話題を呼んだAssasin’s Creed Shadowsでも試してみよう。画質は「最高」、レイトレーシングによるGI(Global Illumination)は「全体的に拡散+反射」を選択し、DLSSは「クオリティー」でフレーム生成を追加した。

 DLSS FGとMFGについての扱いは、先のS.T.A.L.K.E.R 2と同様だ。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

バッテリー駆動時間ものびる? Razer Blade 16 (2025)でノートPC向けGeForce RTX 5090のゲーミング性能を検証

Assasin’s Creed Shadows:1920x1200ドット時のフレームレート

バッテリー駆動時間ものびる? Razer Blade 16 (2025)でノートPC向けGeForce RTX 5090のゲーミング性能を検証

Assasin’s Creed Shadows:2560x1600ドット時のフレームレート

 レイトレーシングを利用しているわりには、先のS.T.A.L.K.E.R 2よりもフレームレートが伸びている(むしろS.T.A.L.K.E.R 2の描画が妙に重いとも言える)。

 Razer Blade 16 (2025)は2560x1600ドット設定でも、最低フレームレート(正しくは下位1パーセンタイル以下の平均値)が60fpsを超えており、平均フレームレートでは従来モデルより20%弱上回っている。

 さらに、DLSS MFGを有効化(NVIDIA App経由で設定)した結果では、従来モデルの約2倍の平均フレームレートが得られた。

「Marvel Rivals」

 Marvel Rivalsでは画質を「最高」、DLSSは「クオリティー」に設定し、DLSS FGとMFGについても同様に有効化。訓練場で一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。

バッテリー駆動時間ものびる? Razer Blade 16 (2025)でノートPC向けGeForce RTX 5090のゲーミング性能を検証

Marvel Rivals:1920x1200ドット時のフレームレート

バッテリー駆動時間ものびる? Razer Blade 16 (2025)でノートPC向けGeForce RTX 5090のゲーミング性能を検証

Marvel Rivals:2560x1600ドット時のフレームレート

 レイトレーシングを利用していてもそもそもの描画が軽めなので、Razer Blade 16 (2025)では2560x1600ドット設定でも高フレームレートになった。

 DLSS FGだけでは240Hzのリフレッシュレートには若干及ばないものの、DLSS MFG 4xを加えることで、Razer Blade 16 (2025)のOLEDディスプレーのポテンシャルをフルに引き出せるだろう。

 DLSS FGのみだと従来モデルに比して平均フレームレートは9〜11%程度の伸びにとどまるが、最低フレームレートは34%も伸びているなど、新世代モデルならではの輝きを見せるシーンも観測できた。

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII倶楽部

注目ニュース

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン