いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第27回
Sonos Arc Ultra
大画面テレビでチープな音じゃ台無し、サウンドバーを選ぶなら基準となるこの機種を
2025年03月17日 13時00分更新
Sonos Arc Ultraはこんな機種
実売15万円弱というハイエンドモデルですが、従来のハイエンド機だったSons Arcよりも音が飛躍的に進化しています。筆者はこれまで、国内外のさまざまなメーカーのサウンドバーを聞いてきましたが、他社製品と比べた場合でも印象は極めてよく、かつDolby AtmosやeARCの対応など、欲しい機能は一通り備えているため、これ1本あれば「リビングシアターの音の問題を手軽に解決できる」のが大きな利点です。
デザインもシンプルで上質感があり、Sonosの他のスピーカー同様Wi-Fiにつないでアプリからの操作やストリーミング再生が可能。また、リアスピーカーやサブウーファーなどを追加できる拡張性も備えています。操作や設定に使うアプリもとても使いやすくできています。
設置もシンプル。HDMIのeARCに対応するので、テレビとはHDMIケーブル1本で接続が完了します。光デジタル入力など他の入力は備えていませんが、別売(2980円)で販売されている光オーディオアダプターを使うと、テレビの光デジタル出力をHDMIに変換できます。つまり、古いテレビとの接続も可能になります。
少し細かい話になるのですが、Blu-ray Discプレーヤーやゲーム機などの音を出したい場合は、これらの機器を先にテレビに接続し、テレビのeARC出力(または光デジタル出力)でSonos Arc Ultraに音声信号を受け渡す形になります。テレビが切り替え器になるイメージです。
なお、Dolby Atmosの伝送は、HDMIだけでなく光デジタル入力でも可能ですが、ドルビーデジタルプラスというロッシー(非可逆圧縮)のみとなります。HDMI伝送時には利用できる、Blu-ray Discで用いているDolby True HD(ロスレス:可逆圧縮)やゲーム機/Apple TVなどで用いられているDolby MATは利用できません。
こうしたフォーマットはAV機器を使う際に難しく感じる部分ですが、少しおおらかに捉えて、本機の手軽さや音の良さを体感する使い方もいいと思います。まずは自分のテレビにeARC対応のHDMI端子があるかを確認。あればその端子に本機をつなぐ。そうすればNetflixを始めとした、さまざまな高音質コンテンツをが存分に楽しめることになります。また、本機はSonosのネットワークスピーカーとして、サラウンド再生だけでなく2chの音楽ソースも高音質に楽しめますので、映画はもちろん音楽も高音質に楽しめます。

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