わずか5分で1万字の調査レポートが完成
最初は、いつもどおりシンギュラリティ(技術的特異点)に関するレポートを書かせてみました。少しひねりを加えるために、提唱者レイ・カーツワイルの思想を中心とし、また、2025年にどのように位置づければいいのかという視点からまとめてもらうことにしました。カーツワイル氏は、2024年に『シンギュラリティはより近く 人類がAIと融合するとき』(NHK出版)という本を発売しており、2045年にシンギュラリティが来るという予測に最新情報を組み込んでアップデートしています。DeepResearchに質問をすると、追加質問が来ます。その質問に対して答えると、調査開始です。その際に、表も付けるように指示しました。
Deep Searchが非常に面白いのは、検索している思考過程をすべて見せてくれるところです。最初に立てた質問に関連するウェブページを順次検索しながら仮説を組み立て、それに合う回答を収集し、さらに別の側面から検討し……ということを繰り返し、情報を集めて、それを整理していくプロセスは非常に興味深いものです。迷いを吐露したり、ひらめいたりという人間のような素振りを垣間見せてくれたります。
Deep Researchにシンギュラリティについて問い合わせている。その内容から、どのような部分を調べるべきかという質問が戻されており、それに簡単に返答する。もちろん、もっと詳細に質問することで、回答の精度を上げることもできる
5分後に出力されたレポートは約1万字と詳細なものでした。出力結果を共有リンクとして公開しました。思考プロセスといったものは見られませんが、関心のある方はそちらをご覧ください(参考:レイ・カーツワイルのシンギュラリティ予測と2025年の技術進歩の比較)。分量も多いこともあり、読むだけでもかなりのエネルギーを必要とします。その内容は網羅的でかなり精緻なもので、『シンギュラリティはより近い』の内容までカバーしています。
今回のレポートでは、2025年時点でのカーツワイル氏の予測と差異について高い興味を持っていたのですが、DeepResearchは表にしてわかりやすく示してくれています。最新刊に対しての批判は、「コンピュータ分野については概ね当たっている部分が多いが、ナノテクノロジーやバイオ分野の予想は楽観的過ぎ実現化していない」というものでした。それらの情報も盛り込んできている点に感心しました。実際、医療用ナノマシンや、急速な寿命延長治療は、現時点では実現化の目途がまだまだ立っていません。

この連載の記事
-
第144回
AI
わずか4秒の音声からクローン完成 音声生成AIの実力が想像以上だった -
第143回
AI
AIエージェントが書いた“異世界転生”、人間が書いた小説と見分けるのが難しいレベルに -
第142回
AI
数枚の画像とAI動画で“VTuber”ができる!? 「MotionPNG Tuber」という新発想 -
第141回
AI
AIエージェントにお金を払えば、誰でもゲームを作れてしまうという衝撃の事実 開発者の仕事はどうなる? -
第140回
AI
3Dモデル生成AIのレベルが上がった 画像→3Dキャラ→動画化が現実的に -
第139回
AI
AIフェイクはここまで来た 自分の顔で試して分かった“違和感”と恐怖 -
第138回
AI
数百万人が使う“AI彼女”アプリ「SillyTavern」が面白い -
第137回
AI
画像生成AI「Nano Banana Pro」で判明した“ストーリーボード革命” -
第136回
AI
画像生成AIの歴史を変えたNano Banana “一貫性の壁”が突破された2025年を振り返る -
第135回
AI
実在感が恐ろしいレベル 画像生成AIの常識をひっくり返した「Nano Banana Pro」 -
第134回
AI
“AI読者”が小説執筆の支えに 感想を励みに30話まで完成 - この連載の一覧へ







