GeForce RTX 50シリーズまとめ 第12回

クーラーを3枚おろしにしてみた！ Palit「GeForce RTX 5080 GamingPro OC」とれたてレビュー

　発売解禁となったNVIDIA次世代フラッグシップGPUの「GeForce RTX 5090」および「GeForce RTX 5080」搭載ビデオカード。筆者は全国のドスパラで展開予定となっているPalitのGeForce RTX 5080搭載ビデオカード「GeForce RTX 5080 GamingPro」のファクトリーオーバークロックモデル「GeForce RTX 5080 GamingPro OC」をひと足先にゲットできた。特徴やパフォーマンスとともに、同じGPUを搭載したビデオカードでも違いのあるVGAクーラー周りをチェックしていこう。

　なお、GeForce 50シリーズの特徴や、GeForce RTX 5080のスペック、基本パフォーマンスは、”GeForce RTX 50シリーズまとめ”で公開しているので、ここでは省略する。

ドスパラでの国内取り扱いは未定というオーバークロックモデルの「GeForce RTX 5080 GamingPro OC」を手に入れた。なお、GeForce RTX 5090/RTX 5080の販売は、ドスパラ各店のXなどを確認しよう（31日の販売はなし）

　「GeForce RTX 50 GamingPro」シリーズは「GeForce RTX 50 GamingRock」シリーズの下位モデルに位置する。3.5スロット占有の重厚クーラーを装備する「GeForce RTX 50 GamingRock」シリーズに採用されている最新の冷却機構を多く搭載しているのがポイントで、ユニークな視覚効果を生み出すLEDギミックも備えている。

　VGAクーラーのデザインは真逆となるシンプルな装飾＆ブラック外装だが、過酷な作業でもしっかりと冷やし、GeForce RTX 5080のパフォーマンスを安定して引き出せるという。

　そのほか基板の耐久性を強化するダイキャストプレートでビデオカード全体を保護。バックプレートと合わせ反りや歪みを軽減し、高耐久の実現している。また、自分好みにカスタマイズできる「Maker」、静音モードのBIOSに切り替えできる「Dual BIOS」、定番のセミファンレス動作といったところもポイントだ。

シンプルなクーラーには独自ファン「TurboFan 4.0」を3基備えているほか、ヒートシンクには30度フィン設計（エアディフレクター）や、コンポジットヒートパイプなどを搭載する

LEDギミックは最小限になっている

VGAクーラーは、3Dプリンターによるカスタマイズも可能になっている。自分好みのクーラーデザインできる

　「GeForce RTX 5080 GamingPro OC」は、ブーストクロックが「GeForce RTX 5080 GamingPro」の2617MHzから2700MHzに引き上げられている。そのほかのスペックは同じで、メモリーはGDDR7 16GBを搭載。カードサイズは331.9×127.1×60mmで、3スロットを占有する。補助電源コネクターは12V-2x6の16ピン（12+4ピン）を採用し、PCIe8ピン（6+2ピン）を3系統使用する変換ケーブルが付属している。

シンプルだが、堅牢な冷却と耐久性を備えたクーラーを装備するGeForce RTX 5080 GamingProシリーズ。カード長は331.9mmになっている

バックパネル後部は、ヒートシンクを通った風が抜けるおなじみのデザインになる

ダイキャストプレートで覆うことで耐久性を強化している

カード後部には、VGAホルダー用のネジ穴がある（使える製品はほぼないが）

カードの厚さは60mmで、3スロットを占有する。映像出力端子はHDMI×1、DisplayPort×3のおなじみの構成になっている