新進気鋭のASRock電源ユニットは安定性バッチリ! 「Steel Legend SL-1000GW」実動テスト編
提供: ASRock
負荷40%近い380W前後でチェック
ここからはPCの主要パーツに用いられている+12Vの電圧変動を確認していこう。マザーボードのATX24ピンコネクター、EPS12Vコネクター、PCIe8ピンコネクターの3ヵ所に、デジタルマルチメータ(テスター)を接続し、電圧変動を確かめている。
まずはCPUがフルロードされ、処理中の消費電力が380W近くとなるレンダリングベンチマークの「CINEBENCH 2024:30min」を実行して、安定性をみていこう。
ATX 3.1デザインガイドでは、+5%~7%未満(ATX 3.0以前までの変動)が許容されている。ASRock初の電源ユニットとなるが、「+5Vブースト」機能といったASRockこだわりの設計だけでなく、安定性もしっかりしているので不安はないのだ。
ATX24ピンコネクター、EPS12Vコネクターにデジタルマルチメーター(テスター)を接続し、テスト中の+12V変動を確認していこう。
レンダリング完了ごとにCPU負荷が低下し、都度+12Vに変動が出るが、ブレ幅は最大でATX24ピンで0.03V、EPS12Vで0.08VとEPS12Vは大きめではあるが、ブレ幅は0.65%程度だ。
CPU負荷が続くフルロード時は、ATX24ピン、EPS12Vともに0.01~0.02Vほどの微細な変動しかなかった。CPUに負荷をかけ続けても、一定の電圧値を維持できている点は、ASRock初の電源ユニットという不安を、十分払拭できる結果だ。
フライトシムで大空を6時間飛んでみた
続いてはPCIe8ピン補助電源の+12V変動を確認していこう。テストには「Microsoft Flight Simulator 2024」を使用し、グランドキャニオンを飛行した際のリプレイデータを利用した。16スレッドに30~50%程度の負荷をかけるとともに、GPUに91~99%の負荷をかけ続け、システム全体の消費電力は最大で560Wに達する。
Radeon 7000シリーズの最上位GPUとなるRadeon RX 7900 XTXを搭載した「Radeon RX 7900 XTX Taichi White 24GB OC」でテスト。PCIe8ピン補助電源を3つ必要とする
6時間近く飛行したが、PCIe8ピン +12Vのブレ幅は最大で0.09Vと最も大きくなったが、12Vを下回ることはなかった。
テストスタートから5分程度は画質設定などで大きく変動しているが、リプレイデータを使った飛行中はGPU負荷に応じて、12.05Vや12.03Vへの上昇や、12.01Vへの下降といったブレがみられるが、おおむね12.02Vで推移している。GPU負荷のテスト自体は、6時間以上実行しているが、その間12Vを下回ることもなかった。
長時間ゲーミング時のPCIe8ピン +12Vの安定性も文句なしと言えるだろう。さらに6時間以上も黙々と飛んでいたが、さすがCybeneticsのノイズレベル「A」評価を受けているだけあって、テスト中に電源ユニットからの音が気になることはなかった。PCケースに収めた状態、1000Wの100%負荷ではないが、静音性も優秀と言えるだろう。
新顔ASRock電源ユニットに不安なし
ASRock電源ユニットのSteel Legendシリーズの容量1000Wモデル「Steel Legend SL-1000GW」(実売価格3万980円前後)を実際にハイエンドPCで使ってきたが、主要パーツで使われる+12Vの安定性に、静音性、ケーブルの柔らかさといった電源ユニット選びのポイントをしっかりとクリアしている。
そのうえ、売れ筋の850Wモデルを含め、USBデバイス使いにうれしい「+5Vブースト」機能、10年間保証付属と、おすすめと断言できる電源ユニットとなっている。
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