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OpenAIとソフトバンクGなどが米国AI事業に約78兆円投資「Stargate Project」トランプ大統領が発表

2025年01月22日 11時45分更新

文● サクラダ 編集●飯島恵里子/ASCII

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左からトランプ大統領、オラクル ラリー・エリソン会長兼CTO、ソフトバンクG 孫正義会長、OpenAI サム・アルトマンCEO

約78兆円を投じる米国のAI開発共同出資事業「Stargate」

 米国のトランプ大統領は1月21日(現地時間)、AIインフラを整備するために共同出資で実施する壮大なプロジェクト「Stargate」について発表した。

 Stargate Projectは、OpenAIのために新たなAIインフラストラクチャーを米国内で構築するため、今後4年間で5000億ドル(約78兆円)を投資する計画を掲げた新会社。現在は1000億ドル(約15兆6000億円)の投資を即座に開始する予定で、このインフラストラクチャにより米国のAI分野におけるリーダーシップを確立し、10万件以上もの米国の新規雇用と世界全体への経済的利益をもたらすとされている。

 このプロジェクトは米国産業の再活性化や国家安全保障の強化にも寄与すると位置づけられており、リードパートナーはソフトバンクグループとOpenAIが担い、ソフトバンクグループが財務管理、OpenAIが運営を担当する。ソフトバンクグループの孫正義氏がchairmanに就任し、初期出資者はソフトバンクグループ、OpenAI、Oracle、MGX。初期の主要テクノロジーパートナーとしてArm、Microsoft、NVIDIA、Oracle、OpenAIが参画し、すでにテキサス州でインフラ構築を開始している。



 さらに全米各地に新たなキャンパスを設立するための候補地を選定中で、研究やモデルのトレーニングを主目的とする追加リソースを拡充しながら、OpenAIがMicrosoftとの提携を通じてAzureの利用を強化していく。これらの連携はOpenAIとNVIDIAの長年にわたる協力関係や、最近始まったOracleとの提携を背景に進められており、AIの可能性を最大限に引き出す基盤づくりがさらに加速する見通しだ。

 

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