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石川温のPCスマホニュース解説 第219回

「ドコモ銀行」どう実現? 住信SBIネット銀買収の観測も

2024年12月10日 07時00分更新

文● 石川温

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住信SBIネット銀行の「NEOBANK」を使う方法

 2つ目に考えられるのが、住信SBIネット銀行が提供している「NEOBANK」という仕組みを使う方法だ。いわゆる「BaaS(Banking as a Service)」として、銀行が持つ決済や預金、融資などの金融サービスを、APIを介して非金融事業者に提供するというものだ。

 NTTドコモが他の事業者にMVNEとして通信回線を提供。多くの事業者がMVNOとして通信サービスを提供する、銀行版といえばわかりやすい。

 NEOBANKには現在、JALやヤマダ電機、高島屋などが名を連ねているが、NTTドコモもこの座組に入ってしまえば、手っ取り早く銀行業を始められる。

 ただ、NEOBANKへの可能性をNTTドコモの前田社長に尋ねたところ「自分で手に入れないと得られないものがあることは事実。そういう意味では、競合他社はみんな自分で銀行業を持っている。他社で提供できるものが、うちでは提供できないとなると、競争としてすでに劣っていることになる。ユーザーに我々を選んでもらうためにも、この状態は解消したい」として、NEOBANKでは足りないモノがあるという認識のようだ。

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