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未来の自動車体験が広がる!AMDが2025年の自動車業界を予測

2024年12月02日 09時15分更新

文● さとまさ 編集⚫︎ASCII

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AMD公式サイトより

 AMDは、2025年に向けた自動車業界の進化予測を発表し、業界の未来像を描いた。主に車内体験(IVX)とAI技術の進化、そして中央集約型コンピューティングの台頭が焦点となる。この予測は消費者が求める新しい車内体験を実現するために、各社がデザインに注力する方向を示している。

 インフォテインメントを超える要素として、IVXは車の主要な機能となるだろうと、同社のシニアディレクター、Amey Deosthali氏は見解を述べた。新しい価値提案とは、車内での個別ディスプレイやインターネット接続、ゲーム体験、没入型オーディオなど、プレミアムな体験の扉を開く。パーソナライズされた体験を求める消費者ニーズに応えるために、AIエージェントの需要は高まるだろう。

 AIエージェントの進化は、車内体験をさらにパーソナライズする。運転者のスマートフォンやPCとシームレスな連携を取り、カレンダー管理やレストランの提案など、個々のライフスタイルにあった機能を提供する。AMDによると、こうした体験にはRyzen Embeddedプロセッサの活用が重要になるという。

 自動車部門のシニアマーケティングディレクター、Wayne Lyons氏は中央集約型コンピューティングの導入が重要だと述べている。このアーキテクチャは、EVの普及に伴い、インフォテインメントやADAS機能の統合を促進する。車両設計における仕様の標準化が進み、従来の複雑さを大幅に削減する可能性がある。

 より効率的なセンサー統合も注目されている。LiDAR、レーダー、カメラセンサーが組み合わされることで、自動運転や安全運転支援機能を進化させる。Waymoをはじめとした企業がこの進化を牽引しており、リアルタイムデータの活用が新時代の車両安全基準を形成する要となる。実用的かつ安全性に配慮した柔軟性のあるアーキテクチャの開発が求められる。

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