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工業高校での“リモート実務体験”も、建設産業の人材確保や遠隔臨場推進に向けて

長野県建設部、ウェアラブルカメラを配って何してる?

2024年11月29日 17時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 2024年10月31日に、長野県の池田工業高校で開催された「職業体験学習会」。その中で「ウェアラブルカメラ」を活用した遠隔臨場での実務体験も実施された。

 この職業体験学習会を主導したのは、長野県建設部と長野県建設業協会大北支部。長野県建設部では、産・学・官の連携によって建設産業の人材確保に向け、就労促進や若手技術者の育成に注力しており、その一貫としての取り組みになる。

 当日の学習会では、遠隔臨場を体験してもらうため、建設現場にいる工事施工者がウェアラブルカメラをヘルメットに装着し、目線映像を配信、その映像を生徒がそれぞれのPCで確認して、工事現場の状況確認や現場との情報共有を体験した。ウェアラブルカメラは、産業用デジタルカメラの製造・開発を手掛けるザクティの「CX-WEシリーズ」が用いられた。

職業体験学習会の様子

 体験した池田工業高校の生徒からは「目線映像で現場の臨場感が伝わった、建設業のICT活用のイメージが掴めた」という声が挙がったという。

 なお、今回使用されたザクティのウェアラブルカメラは、長野県建設部による地質調査や建設工事における遠隔臨場の推進にも採用されている。県庁内および16の現地機関に75台が配備され、受注者に無償で貸与する形で運用されている。

長野県建設部の遠隔臨場推進に向けたウェアラブルカメラの運用

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