松本典子の「はじめよう！Azure Logic Apps／Power Automateでノーコード／ローコード」 第43回

「よくある質問と回答」のSharePointリストと質問受付専用Teamsチャネルだけで簡単構築

社内からの質問に自動回答！ AI Builder＋ノーコードでQ&Aボットを作ろう

2-2. アクションの設定：テキストからキー フレーズを抽出する

　AI Builderの機能を使って、ユーザーが投稿した質問メッセージからキーワード（何についての質問か）を抽出します。AI Builderは、事前構築済みのAIモデルを使って「キーフレーズの抽出」「カテゴリ分類」「感情分析」などさまざまな処理を行うサービスです。今回は「キーフレーズの抽出」機能を使います。

　検索窓に「AI」と入力して「AI Builder」コネクタをクリックし、一覧から「テキストからキー フレーズを抽出する」アクションを選択します。設定は次のとおりです。

アクションの設定：テキストからキー フレーズを抽出する

　（1）言語：「日本語」を選択
　（2）テキスト：「チャネルに新しいメッセージが追加されたとき」の動的なコンテンツ「メッセージ本文コンテンツ」を入力

2-3. アクションの設定：文字列変数に追加

　AI Builderが抽出したキーフレーズは、「results」というオブジェクトに格納されます。このキーフレーズを「投稿キーワード」変数に格納します。なお、resultsには複数のキーフレーズが含まれますので、「Apply to each」アクションでループ処理を行います。

　「組み込み」タブをクリックして「変数」コネクタを選択します。アクション一覧から「文字列変数に追加」アクションをクリックします。

アクションの設定：文字列変数に追加

　（1）名前：作成した変数「投稿キーワード」を選択
　（2）値：「テキストからキー フレーズを抽出する」の動的なコンテンツ「キー フレーズ」を入力

　なお「（2）値」を設定すると、自動的にApply to eachアクションが追加されます。

2-4. アクションの設定：複数の項目の取得

　「1-1. 事前準備：SharePointリストを作成」のリストから、アイテム（質問と回答、キーワード）を取得します。

　検索窓に「SharePoint」と入力して「SharePoint」コネクタをクリックし、アクション一覧から「複数の項目の取得」を選択します。

アクションの設定：複数の項目の取得

　（1）サイトのアドレス：リストがあるSharePointサイトを選択
　（2）リスト名：今回作成したリスト名を選択