グーグルは10月1日、Chromebookの新機能を発表した。すべてのChromebookでホーム画面から直接生成AI「Gemini」にアクセス可能となるほか、Chromebook Plus専用の複数の新機能も10月中に順次提供される。
ブラウザーを経由せずGeminiを利用可能に
Chromebook全体の新機能として、今後、次の4機能が提供される。
●Geminiをホーム画面から直接呼び出せるように
ChromeOSと生成AI「Gemini」の統合を進め、ブラウザー経由だけでなく、ホーム画面から直接Geminiを呼び出せるように改良。旅行計画の立案から画像の生成、好奇心を刺激するものについての学習まで、Geminiの各機能を、これまでよりさらに素早く、手軽に活用できるようになる。
●「Welcome Recap」で中断した作業を再開
「Welcome Recap」は前回のログイン時にしていた作業を、中断した箇所から再開できる機能。ログインするたびに、最後に閲覧した場所の概要が視覚的に表示され、ビデオ通話に参加するためのリマインダーや、最近開いたファイルへのクイックアクセスなど、作業再開に役立つ内容を自動で提案する。
●「Focus」機能で集中作業をサポート
特定の作業に集中したいときに役立つのが、「Focus」機能。昨今のスマートフォンやPCではお馴染みになりつつある、集中モード的な機能だ。
使用中はサイレントモードが自動でオンになり、余計な通知を排除してくれる。時間帯指定でのオン/オフ機能や、BGMとしてサウンドスケープもしくはYouTube Musicのプレイリストを選択することもできる。
●ホーム画面に重要なファイルをピン留め可能に
Chromebookのシェルフにファイルをピン留めすることで、いつでもファイルにすぐにアクセスできるようになる。オフラインでの利用も可能だ。
また、時短機能として、Launcherには探しているGoogleドキュメントやスライドを提案してくれる機能も搭載される。
Chromebook PlusはAI機能をさらに強化
Chromebookの上位モデルとなる「Chromebook Plus」では、より高度なAI機能も実装される。
●Help me read
右クリックだけでPDFや記事、ウェブサイトなどの内容を要約してくれるのが、「Help me read」だ。要約した内容をもとに、さらに深く掘り下げるフォローアップ質問にも対応。さらに2025年からは、明確にする必要がある分や段落を強調表示する機能も追加される。
●Live Translate
「Live Translate」はAIを活用したリアルタイム翻訳機能。Zoomでのウェブ会議からYouTube Liveやローカルの動画ファイルまで、画面に表示されるものすべてで、字幕式の自動翻訳を100以上の言語で利用できる。
●Recorder app
「Recorder app」はいわゆる音声メモアプリ。グーグルのAIと統合されているため、単純な録音だけでなく、話者を検出してラベル付けしたり、文字起こしで音声の概要を作成することも可能だ。
●ビデオ通話の品質向上機能
ビデオ通話の品質向上機能では、AIを活用した高品質のマイクシミュレーションにより、ノイズや部屋の反響を軽減したクリアな音声を実現。映像部分についても、照明や明るさを自動で最適化する機能を搭載する。
本機能はサードパーティー製を含む、すべてのビデオ通話アプリで利用可能だ。