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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第887回

iPhone 16 Pro発売記念! 歴代iPhoneで撮った懐かしい猫写真を発掘【iPhone 7 Plus~15 Pro Max編】

2024年09月25日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

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望遠カメラを搭載した初めてのiPhone。とあるお寺の奥で出会った白猫2匹。片方は目の色が左右で異なるオッドアイなのだった。2017年9月 アップル iPhone 7 Plus

 iPhone 16シリーズが発売されて最初の「這いつくばって猫に近づけ」……例年なら「最新iPhoneで撮った猫」といくところであるが、いやはや申し訳ない、初日にゲットできませんでした。予約開始してすぐ注文したのだけど、初日に間に合わず。

 嘆いても仕方がないので、今回は、前回(「iPhone 16 Pro発売記念! 歴代iPhoneで撮った懐かしい猫写真を発掘【iPhone 3G~6s編】」)に引き続き、歴代iPhoneで撮った猫の後編。

 2016年の「iPhone 7 Plus」からである。ここで区切ったのは、iPhone 7 Plusから広角と望遠のデュアルカメラが始まったから。記念すべき1台なのだ。冒頭写真がそれ。せっかくなので望遠カメラ(といっても当時の望遠カメラは2倍、「iPhone 16 Pro」の望遠カメラは5倍なのでかなり違う)で撮った写真をピックアップしてみた。

 2017年は「iPhone 8」……であるが、それは買ってない。その2ヵ月後に出る新デザインの「iPhone X」を待ったのだ。iPhone Xはホームボタンがなくなり、顔認証に切り替わった最初のiPhoneだった。ホームボタンがなくなったことで操作系もちょっと変わり、賛否あったけど、私はすぐに慣れてこっちのほうがよかったので、何の問題もなかったのである。

あ、犬小屋があると思ったら、その前に猫がいたのだった。思わずiPhone Xの望遠で撮影。かつて犬が使っていた空き家か、あるいは犬小屋を猫に転用したか。2018年4月 アップル iPhone X

 2018年秋。iPhone 9は出ず、「iPhone XS」と「iPhone XR」という展開になった。私が買ったのは、上位モデルのiPhone XS。

 iPhone XSで撮った猫写真からピックアップしたのが、このハチワレ黒鼻猫だ。だんだんとカメラのレスポンスが速くなり、手ブレ補正も強力になり、HDRも安定してきて、「はっ」と思った一瞬を撮れるようになってきたのだ。

猫撮影の「あるある」のひとつ、ストラップにじゃれつく猫。特にこれは革だったので、遊びやすかったんだろう。この時期になると、画質もかなり安定してる。2019年3月 アップル iPhone XS

 2019年秋。iPhone Xの登場で数字シリーズは終わったかと思いきや、実はiPhone Xの「X」はエックスじゃなくてテンだったんだよ、と言いたげに「iPhone 11」が発売された。

 「iPhone 11 Pro」は、シリーズ初のトリプルカメラ。この頃から、夜にもめちゃ強くなってきて、「こんな暗いのになぜ撮れる?」という世界に突入してきた。

 だってこれ、深夜の住宅街の……つまりそれほど明るくもない公園なのである。肉眼でも猫のディテールなんてよくわからないのに撮れちゃうのだ。猫AF機能がついたのも、この辺だった気がする。

いつのまにか、夜の公園でも(猫がじっとしていてくれれば)ちゃんと撮れる時代になったのだ。猫もびっくりである。2019年10月 アップル iPhone 11 Pro

 2020年秋は「iPhone 12」。このあとは素直に数字が増えていくのですな。この年、なんと「iPhone 12 Pro」と大サイズの「iPhone 12 Pro Max」でカメラ性能に差をつけてきたのだ。望遠カメラの性能が、iPhone 12 Proは2倍なのに対し、iPhone 12 Pro Maxは2.5倍とちょっと望遠なのである。

 iPhoneの中で一番カメラ性能が高いものを買う、というシバリでずっときてるので、この年はMaxをチョイス。でも、iPhone 12 Pro Maxで撮った中で一番お気に入りの写真は、普通に広角カメラで撮ったものなのだった。

2匹のそっくりな白猫が、いい感じにシンメトリーなポーズを取ってくれたので、思わず撮ったのだった。同じ猫のゴーストが写ってるみたいでしょ。2021年1月 アップル iPhone 12 Pro Max

 2021年秋は、「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」のカメラが同じになったので、無事iPhone 13 Proに。コロナ禍真っ只中で、あまり外出もできなかったが、望遠カメラが3倍になった記念すべきモデルなので、望遠猫を。

胴回りがでっぷりしてるふっくら猫を3倍の望遠で。何キロあるのか持ち上げてみたいくらいなのだった。2022年8月 アップル iPhone 13 Pro

 2022年秋は「iPhone 14 Pro」。トピックはメインカメラのセンサーサイズが少し大きくなり、4800万画素(48MP)にアップしたこと。デフォルトでは1200万画素(12MP)で撮影されるので、使い勝手的には変化はないのだけど、2倍望遠時の画質がぐんとよくなった。これはでかい。

 ただ、メインカメラの画質が上がったぶん、望遠カメラの質に不満が出てきたりして、ユーザーはわがままなものである。

フェンス越しに猫と握手した瞬間である。このチャトラも爪を出さずにいてくれたのがすばらしい。2023年9月26日 アップル iPhone 14 Pro

 そして、2023年秋は「iPhone 15 Pro」。実はここで、またアップルは、やってくれたのである。iPhone 15 Proの望遠カメラは3倍なのに、「iPhone 15 Pro Max」の望遠カメラはプリズムを組み合わせた特殊なレンズを使った5倍カメラなのだ。とうとう望遠カメラが、より望遠になったのである。

 しょうがないので、15 Pro Maxを買ったですよ。正直、3倍だとちょっと中途半端だなと思っていたのでありがたい。

「Leica LUX」というライカのアプリで望遠で撮った猫。望遠らしい望遠カメラがうれしいのだった。2024年7月 アップル iPhone 15 Pro Max

 2024年のiPhone 16シリーズは、ProもPro Maxもカメラユニットは同じで、Proも5倍望遠カメラが搭載されるので、私が注文したのは「iPhone 16 Pro」である。

 ただ問題は……、予約開始後すぐ注文したのに、まだ手元に届いてないことなのであった。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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