「TECHBIZ」実態調査、福利厚生面の不満でITフリーランスを辞めるか悩んだ人も28.2%
理由の1位は「めんどくさい」… ITフリーランスの44%が過去2年間健康診断を受けず
2024年08月23日 15時30分更新
ITフリーランス向けのマッチングサービス「TECHBIZ」は、2024年8月22日、同サービス所属のフリーランスを対象に実施した「健康管理と福利厚生に関する実態調査」の結果を発表した。
同調査によると、過去2年間における健康診断の受診状況は「2年間受診していない」フリーランスが44%を占めており、「毎年(2年とも)受診した」32.2%は少数派。労働安全衛生法では、労働者に年1回の健康診断を受けさせることが事業者に求められているが、フリーランスではしっかり実践されていないことが明らかになっている。
フリーランスが健康診断を毎年受診しない理由として、最も回答が多かったのは「めんどくさいと感じた」となり、以下は「費用が高い」「忘れていた」「受診方法がわからない」「時間がない」が続いた。
また、フリーランス向けの福利厚生の現状について、フリーランスの43.8%が「やや不足している」、19.4%が「非常に不足している」と答えており、多くが企業勤務の社員と比較して不足感を抱いている。
福利厚生の不足が原因で、フリーランスを続けるかどうか悩んだ人も28.2%おり、その中の半数が健康に関する課題を抱えている。特に「人間ドック」(29.8%)や「医療保険」(18.4%)に不足を感じるフリーランスが多い。
同調査は、TECHBIZに所属するフリーランス420名を対象に、2024年8月に実施されている。
TECHBIZは、調査結果も踏まえて、所属するフリーランス向けの「無料フリーランス健康診断」を、2024年8月より開始している。今後もオンライン健康相談サービスやフリーランス向け健康保険プランの開発など、フリーランスの健康意識向上と福利厚生の充実を図っていくとする。