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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第60回

【鉄板&旬パーツ】美観を損ねるチューブが目立たない! LIAN LIの水冷「HydorShift AIO」は内部を見せたい派必見

2024年08月16日 13時01分更新

文● 藤田忠 編集●北村/ASCII

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 デザイン面を除くとあまり大きな進化はないオールインワン水冷クーラー(AIO水冷クーラー)だが、この夏、LIAN LIからAIO水冷ながら”セミチューブレス”を実現したという「HydorShift AIO」シリーズが登場している。今回は、このLIAN LI最新AIO水冷クーラーを触ってみた。

「HydorShift AIO」は、価格重視モデルが増えるなか、3万円台から5万円オーバーというハイエンドモデルになっている

 ”セミチューブレス”と聞くと、冷却液チューブをケース裏面に通すの?(実際、本格水冷では登場済み)と思うかもだが、「HydorShift AIO」は冷却液チューブをラジエーター側面にぴったりと這わせることで、視線を遮るチューブを上手に隠しているのだ。

冷却液チューブをラジエーターに這わせたありそうでなかったデザインになっている

 冷却液チューブ一をラジエーター側面に這わせただけだが、そのために従来の360mmラジエーター採用AIO水冷クーラーよりも広めのマウントスペースが必要になっている。数多くのPCケースを手がけ、自社ケースのマウントスペースを把握しているLIAN LIだからこそ、製品化できたAIO水冷クーラーなのだ。

「LANCOOL 216」なども互換リストに載っているが、LIAN LIピラーレスPCケースの「O11D」シリーズへの搭載が前提だろう

 そんな「HydorShift AIO」の魅力は、セミチューブレスに留まらない。そのひとつが、水枕に搭載された2.88インチ480×480ドットの大型液晶ディスプレーだ。LIAN LIの統合管理ソフトウェア「L-Connect 3」でカスタマイズでき、CPUの負荷や、温度温度などを表示するなど、さまざまなデザインにカスタマイズできる。

IPSパネル採用ディスプレーにさまざまな情報を表示可能だ

 ふたつ目はそのラインアップで、搭載ファンを選べること。ピラーレスケースなどの魅せる系PC自作で定番人気となっているLINA LI製ファン「TL120」を採用するモデル「360TL」に、フレームエッジにもLEDを備えたARGBファンを搭載した「360R」、光らない高静圧ファンを組み合わせた「360S」の3種類を展開。そして、それぞれにブラックとホワイトカラーの計6製品を用意。組みたい構成に合わせて選べるようになっている。

「HydroShift LCD 360TL」や、光らないファンの「HydroShift LCD 360S」といった搭載ファンが異なる3モデルを用意

すみずみまでこだわった「HydroShift AIO」

 ここでは、ARGBファンを採用した「HydroShift LCD 360R WHITE」を借り受けて触ってみた。まずはその外観を眺めていこう。

 開封すると、多くはファンが未取り付けだが、「HydorShift AIO」はファンを取り付け済みになっていた。ファンケーブルは隠されており、冷却液チューブなどもラジエーターにしっかり固定されているので、そのままPCケースに取り付けできる。

 なお、「HydorShift AIO」は水枕からの冷却液チューブが上向きになっているときに、最適なパフォーマンスを発揮するように設計されているという。広めのマウントスペースが必要なのもあり、取り付け位置はPCケースのトップ想定となっている。

「HydroShift LCD 360R WHITE」のARGBファンは、ラジエーターに固定済みだ

冷却液チューブのIN/OUT側もカバーで隠されている

冷却液チューブを逆出しにするためのカバーが付属する。取り付け位置に合わせて、変更できるのはうれしいところだ

側面にはLIAN LIロゴの入ったシルバカラーのプレートが取り付けられている

LIAN LIらしく、プレートはエッジ加工が施されていた。LEDを良い感じに反射しそうだ

回転数300~2400rpmの120mm径ARGB PWMファンを採用している。LIAN LI「UNI FAN」シリーズでおなじみのモジュール機構の採用で、ファンケーブルも見えない

水枕の受熱ベースは大型の銅プレートを採用。水枕側の固定マウンターは、CPUソケットで共通となっている

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