ネクストモードが両ツールの特徴や用途の違いを解説
急成長中の「Notion」と「Asana」、タスク・プロジェクト管理ツールとしての実力は?
2024年07月16日 11時00分更新
結局どっちのツールを使うべきか? 両ツールを併用するユースケースは?
Notionは一言でいうと「色々できるオールインワンツール」と南氏。タスク・プロジェクト管理だけではなく、ドキュメントやナレッジ管理など幅広いユースケースに適用できる。また、柔軟性が高い一方で、できることが多過ぎて、慣れるまでに時間を要するという側面もある。「ただ、ユースケースに合わせたテンプレートが用意されているので、学習コストもそこまで懸念することはない」と南氏。
これらのポイントから、Notionは、タスク・プロジェクト以外の情報も管理したい企業向けと言えるだろう。業務に合わせてカスタマイズしたいという需要にも応える。
一方のAsanaは、「タスク管理機能をベースにしたワークマネジメントツール」だと城内氏。あくまでタスク管理を中心に据えて、そこから派生した機能を取り揃える。この設計思想により、シンプルで使いやすいのが強みだ。また、複数プロジェクトをまたぐ、大規模な運用向けの機能も充実している。
これらの特徴から、Asanaは、シンプルにタスク・プロジェクト管理に特化したツールを検討している企業、特に大規模プロジェクトを運用予定の企業に合ったツールと言えよう。
それでは、NotionとAsana、両方を併用するユースケースはあるのだろうか。ネクストモード自身を含めて、実際に両ツールを活用する企業は2つのパターンに分かれるという。
ひとつは、タスク・プロジェクト管理はAsanaで、ドキュメント・ナレッジ管理はNotionでという、管理領域を切り分けての利用方法。もうひとつは、タスク・プロジェクトの特色や傾向に応じてその都度使い分ける方法で、ネクストモードはこちらの利用方法だ。
例えば、Notionでは、新企画の立ち上げなど明確なタスク化がしづらいプロジェクトや、アイディアを出し合いながらタスクを起こすプロジェクトで利用する。自由度が高く、ディスカッションとタスク管理をシームレスに進められるという強みを活かす形だ。
一方のAsanaは、フローが確立されているタスクでの使い勝手が良く、見積や契約処理などのタスク管理で活用する。また、チームリーダー・マネージャー向けの機能が充実しているため、全体を俯瞰しなければいけないプロジェクトや、“報・連・相”が多いプロジェクトに利用する、といった使い分けだ。