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ソーラーで驚きのバッテリー6ヵ月間! ティソ「T-タッチ コネクト スポーツ」を体験

2024年06月23日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島 恵里子/ASCII

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本体側面にある2つのボタンによる操作にも対応

必要な情報をコンパクトに表示するタッチディスプレイ

 T-タッチ コネクト スポーツのタッチセンサーは、ガラス風防の下半分側に搭載しています。タッチ操作に対応するパネルは静電容量方式を採用。導電性材料でコーティングしたパネルと、触れた指との間に発生する微弱な静電容量の変化を検知してタッチ操作に変える仕組みです。

 ケースのボタンを短く押すと、ディスプレイの表示が見えるように時計の針が1時50分を指して、スリープしていたディスプレイが起動します。スマホからの通知が届いた時にも、針が同じ位置へ素速く動きます。

 タッチセンサーは上下左右のスワイプ、短押し・長押しの操作に対応しています。長押し操作が認識されると、ウォッチ本体のバイブレーションとサウンドで知らせてくれます。どちらもアプリの設定からオフにもできます。

 操作を間違えた場合など、風防全体を覆うように手のひらを被せるジェスチャーでディスプレイがオフになり、最初から操作がやり直せます。筆者は画面全体がタッチディスプレイになっているApple Watchなどのスマートウォッチが「ふつう」になっていたので、最初はT-タッチ コネクト スポーツの操作方法に戸惑いました。でも1日腰を据えて使えばシンプルな操作にすぐ慣れました。

iPhoneユーザーの方は、Tissot ConnectedアプリとiOS標準のヘルスケアアプリを連携可能。 T-タッチ コネクト スポーツで計測したデータをiPhoneのヘルスケアアプリに取り込んで、他のデータと比べながら健康状態の確認などに役立てることができます

 Tissot Connectedアプリにはスマホからの通知許可などベーシックな設定から、歩数やアクティビティのトラッキング履歴を見たり、T-タッチ コネクト スポーツを便利に使い倒すために必要なひと通りの機能が整然とまとまっています。ゆっくりと自分のペースでマスターしていけば、すぐにウォッチの全容が把握できると思います。

NBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)のオフィシャルタイムキーパーを務めるティソならではの機能として、スマホのアプリ上で好きなNBAのチームを登録しておくとそのチームの試合開始時間を知らせてくれます

 ウォッチ本体は5気圧防水なので、スポーツなどアクティビティの場面以外でも日常生活の様々な場面で気軽に身に着けることができます。

 筆者が試したチタニウム製ブレスレットは、コマ調整したバンドをピタリとフィットした状態から素速く緩められるアジャスターを装備しています。スポーツで汗をかいたときなど、時計を外さなくても一時的に素速くフィットを緩めることができます。あるいはアクティビティを楽しむ際だけにぴたりとフィットさせて、ケース背面の心拍センサーを手首に密着させて計測するといった使い方もできます。

チタンのブレスレット。アジャスターにより締め付け具合の調整ができます

洗練された高級腕時計ブランドのコネクテッドウォッチ

 ティソのT-タッチ コネクト スポーツは多岐に渡る機能よりも、洗練されたデザインの腕時計としてコネクテッドウォッチを身に着けたい方に相応しいと思います。

 Apple Watchのようにユーザーが任意にアプリを追加することはできず、心拍センサーで常時心臓の健康を見守る機能はありません。睡眠トラッキングも非対応です。シンプルだからこそ、腕時計をたまには外して過ごしたい方や、ウォッチの「充電」をいつも気にしなければならないことが苦手という方に本機をおすすめします。

 ティソは今後、アプリのアップデート機能を活かして計測可能なアクティビティを増やしたり、既存の機能をより使いやすくすることにも継続的に力を入れていくそうです。コネクテッドウォッチとしての面白さも長く色あせることなく楽しめると思います。

 購入前に試着をしてみたい方は、T-タッチ コネクト スポーツは家電量販店での取り扱いがないので、Tissotブティックや時計専門店などを訪ねてみてください。

 最後に、これから本機を購入間近の方、あるいは購入直後の方にペアリング時の注意点をTIPSとしてお伝えしておきます。T-タッチ コネクト スポーツのユーザーインターフェースは日本語表示に対応していますが、最初にペアリングする時には英語のみの表示になります。ペアリングの完了後、スマホアプリから日本語表示に変更できるので心配は不要です。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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