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COMPUTEX TAIPEI 2024レポート 第42回

ZOTACのゲーミングモバイルPC「ZONE」を深掘り、発売時期を聞いてみた、価格は教えてくれなかった

2024年06月06日 18時00分更新

文● ジャイアン 鈴木

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 ZOTACは初のゲーミングモバイルPC「ZONE」のプロトタイプをCOMPUTEX TAIPEI 2024のブースで初披露した。3台の実機を展示しており、実際にプレイできる、限りなく製品版に近いと思われるプロトタイプだ。今回本製品の実機を触りつつ、詳細を聞いてきたので深堀りレポートをお届けしよう。

視野角が広く、発色も鮮やかな120Hzの7型フルHD AMOLEDを採用

 「ZONE」はOSに「Windows 11 Home」、APUに「AMD Ryzen 7 8840U」(8コア、16スレッド、最大5.1GHz、28W)、内蔵GPUに「AMD Radeon 780M」を採用。メモリーは16GB(LPDDR5X-7500)、ストレージは512GB(PCIe Gen4 x4接続)を搭載している。

 ディスプレーは7型フルHD AMOLED(1920×1080ドット、リフレッシュレート120Hz、マルチタッチ対応)を採用している。

 インターフェースは、USB4(DisplayPort 1.4、Power Delivery 3.0)×2、マイクロSDメモリーカードスロット(UHS-II)×1、3.5mmヘッドフォンジャック×1を装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポートする。

 本体サイズは310×135×40mm、重量は700~800g。48.5Whのリチウムイオンバッテリーを内蔵している。バッテリー駆動時間は現時点では未定だ。

 なおZOTACの説明員に確認したところ、発売日は夏予定、価格は未定とのこと。現時点ではあくまでもプロトタイプ。正式にローンチしておらず、外観やスペックが変更される可能性があるとのこと。早期に情報公開されることを期待したい。

ZOTAC「ZONE」発売日:夏予定、価格:未定

本体背面。背面にはマクロスイッチ(M1、M2)を用意 

上面には3.5mmオーディオ端子、USB4、下面にはUSB4、microSDメモリーカードスロットを配置している

右側面には「ZOTAC GAMING」のロゴプレートが入る。ストラップホールとしても利用可能だ

背面のキックスタンドを開けば自立可能。ゲーム機としてだけでなく、キーボードやマウスと組み合わせればモバイルPCとして利用できる

前面にウェブカメラを搭載、左右にラジアルダイアルも装備

 本製品にはいくつかの売りとなる機能がある。まずゲーミングモバイルPCとして珍しいのがウェブカメラ。現時点では画素数は不明だが、ウェブカメラが搭載されることは決定しているとのことだ。

「ZONE」だけでオンライン会議に参加したり、自分を映り込んだストリーミング配信も可能だ

 またユニークなのがLスティック、Rスティック周囲に配置されている「ラジアルダイアル」。今回のプロトタイプでは左ラジアルダイアルにボリューム調整が割り当てられていたが、左右どちらもカスタマイズ可能とのこと。個人的にはこちらを活用して「アルカノイド」をぜひプレイしてみたい。

ラジアルダイアルは直感的な操作が可能。画像編集アプリなどで、明るさや彩度などを調節できると便利そうだ

 ゲーマーにうれしい機能が「2段階アジャスタブルトリガー」。スイッチをずらすことで、LT、RTトリガーのストロークを変更できる。ゲームによって使いやすいストロークに変えれば、操作性や没入感が向上するはずだ。

スイッチを左にずらすとストロークが浅く、右にずらすとストロークが深くなる

 最近採用しているゲーミングモバイルPCが増えてきているが、本機にも指紋認証センサー一体型電源ボタンが採用されており、プッシュ操作でロックを解除できる。キーボードを搭載していないゲーミングモバイルPCでは、生体認証は必須装備と言えよう。

電源ボタンのサイズは小さいが指紋認証に対応している

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