映画などで見た憧れのクルマが買える!
最後に販売されていた一部のヘリテージカーたちをご紹介します。
映画007シリーズの10作目「私を愛したスパイ」劇中のボンドカーとして知られるロータス・エスプリ。写真のS1(シリーズ1)は、FRPによって900kgと軽量に仕上げられたボディーに、ロータス製の2L 直4エンジンをミッドシップで搭載していました。1976年に登場しましたが、世代交代を繰り返し、1996年の最終モデルV8まで作られ続けました。会場での販売価格は1580万円。
参考出品として純白のカウンタックLP400Sが展示されていました。LP400SはLP400の後に誕生したモデルで、オーバーフェンダーが印象的。シリーズ1からシリーズ3まであり、生産台数は230台前後と言われています。
ジョルジェット・ジウジアーロによる魅力的なスタイリングを纏ったFF車。1971年から1989年まで長きにわたり生産されましたが、錆びやすいことから日本ではマイナーな存在に。その中で写真のスプリント 1.5 ヴェローチェは希少モデルなうえ錆がひとつもないのだとか。会場での販売価格は528万円。
1984年に512BBiからフラグシップを受け継いだ名車。スポーツカーというよりグランドツーリングカーの色合いが強いモデルと言われています。パワートレインは最高出力390PSを発するバンク角180度の5L V型12気筒と5速MTの組合せ。日本のスーパーカーブームをけん引した1台でした。会場での販売価格は1872万円。
名車デイトナの後継モデルとして1973年に誕生。その後の512BB、テスタロッサ、512TR、F512Mと23年間続くことになる「V型12気筒エンジンをミッドシップマウント」するフラグシップ路線の礎を築いた1台です。生産台数は400台に満たないことから希少性は高く、会場での販売価格は9580万円!
1989年から1993年にかけて製造・販売された964型911。ターボモデルはカレラモデルとは違い、張り出したオーバーフェンダーと大型のウイングが特徴。それゆえ羨望を集める存在でした。会場での販売価格は2980万円。
1969年に誕生したフェアレディZ(S30型)は、それまでのフェアレディから一転し、優美さと勇猛さを兼ね備えたワイドでロングノーズなスタイリングは、多くのファンを魅了。78年までの8年間で52万台を生産しました。Z-Lは上級グレードで、会場での販売価格は2000万円。
トヨタの中で最も古い歴史を持つ車種であり、長らくフラグシップの地位を担ったクラウン。誕生は1955年と約70年前にさかのぼります。写真はデラックス仕様のモデルで、会場での価格は800万円。
大衆車然としたVWゴルフに対し、人工皮革のアルカンターラを多用した上品な内装によって「小さな高級車」を目指し、1979年に誕生したデルタ。中でも、HFインテグラーレ エヴォルツィオーネ・コレッツィオーネは、日本向けに販売された限定車になります。今でも人気があるモデルで、売約済みでした。
1968年から1976年まで生産されたW114/W115型。W114型は排気量違いの直列6気筒エンジンのみでしたが、W115型になると直列4気筒へとコンパクト化する一方、モデル末期には世界初の直列5気筒ディーゼルエンジンも設定されました。当時のメルセデス・ベンツとしては小柄でコンパクトと呼ばれていました。会場での販売価格は2000万円。
会場では数多くの911の姿を見かけました。ここから、その中の数台をご紹介しましょう。まずはナローポルシェの911S。911の中でもスポーツ度の高いモデルに与えられるSグレード。現在レストア中で、911のレーシングカーでよく見かける、ボンネット中央に燃料給油口が取り付けられるようです。
911のオープンカーといえばタルガトップ。写真のモデルは一見ナローポルシェに見えますが、930型をベースにレストアされた模様。とても美しい1台でした。
今度は正真正銘のナローポルシェ。ナンバーを見たら「足立5」というところに歴史の重さを感じずにはいられません。
930型の最終年にあたる1989年に限定販売されたスピードスター。911カレラ3.2をベースに約2000台が制作されたと言われています。ダブルバブルと呼ばれるソフトトップ収納カバーがその証で、美しいフォルムと、356以来のスピードスター復活で話題を集めました。会場での販売価格は5500万円!
まるで新車のようにレストアされた964型の911カレラ2を発見。外観はもちろんのこと、メカ、そして内装まで新車そのもの、と言いたくなるほどのレストアっぷりには驚かされました。価格は未定です。
最後の911は、ナローポルシェ晩年にあたる1972年製の911S。こちらもレストアされた個体のようで、まるで新車のような美しさ。会場での販売価格は3300万円でした。
白い貴婦人のようなBMWは、レースシーンで活躍した3.0CS。ゼニス・ストロンバーグ・キャブレターが2基搭載された3L 直列6気筒エンジンは180PSを発生。CSiというインジェクションモデルも用意されていました。CピラーにあるBMWのエンブレムが印象的です。会場での価格は1280万円。
鋼管バックボーンタイプのシャシーにFRPモノコックボディー、コンパクトなエンジンをリアに配置。絶大なトラクションと圧倒的に軽量なボディーで、数々のラリーで優勝を納め、173年には初代WRCマニュファクチャラー・チャンピオンに輝きました。会場での価格は1450万円。
ハードトップ(KPGC10)のスカイラインGT-Rを発見。S20型2リットル直列6気筒エンジンはレストアされ、まるで新品のような輝きを放っていました。会場での価格は3800万円。
ヨタハチの愛称で知られるトヨタのスポーツ800。ホンダのSシリーズのライバルとしても知られ、1960年代の日本製小型スポーツカーとして、ヘリテージでの人気も高い1台です。会場での価格は1200万円
レーシングカーをベースに制作された、メルセデス・ベンツ初のSLモデル。その誕生は1954年と、今から70年前というから驚きです。3L 直列6気筒エンジンは、世界初の燃焼室直接燃料噴射装置によって、、215PSを発生。クーペとロードスターの2モデルがあり、生産台数はクーペモデルが1400台、ロードスターとあわせても2300台弱と言われています。
最後はチンクェチェント。ルパン三世「カリオストロの城」でも活躍した黄色い1台です。490ccの空冷2気筒エンジンの音を聴きながら、天井を開けてのんびり走るのはイイかも!? 会場での販売価格は313万円でした。
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