コンパクトカーのお手本・ゴルフの歴代モデル
フォルクスワーゲンがビートルに変わる小型実用車としてゴルフを送り出して、今年で50年が経ちます。そこでフォルクスワーゲン・ジャパンの協力のもと、歴代ゴルフのうち5台を展示していました。
横置き4気筒のFFというパッケージを、ジョルジェット・ジウジアーロが設立したデザイン会社「イタルデザイン・ジウジアーロ」によるハッチバックボディーに収めた傑作機。1974年に発売されるや、たちまち大人気を博して、コンパクトカーとしての地位を築き上げました。
高い運動性能はそのままに、エンジンとサスペンションを強化し、スポーツカーに代わる存在として誕生。いわゆるホットハッチの火付け役となった1台です。日本にゴルフの正式輸入が始まったのは、この2代目から。
ゴルフの質感を高めて市場投入された4代目。エンジンバリエーションも豊富になり、3.2L V6エンジンに4WDシステムを備えた最上位グレード「R32」が用意されました。性能、品質、実用性と三拍子そろった1台といえるでしょう。
すでに上級車種となったゴルフ。7代目は、新世代モジュールプラットフォーム「MQB」を採用し、軽量高剛性化を図るとともに、エンジンをダウンサイジングターボ化。中でも1.4L 直4ガソリンターボには、気筒休止機構を備えるなど、世界の技術トレンドをけん引しました。
現行モデルである8代目。プラットフォームはMQB evoに進化したほか、フロントマスクを先鋭化。パワートレインはeTSIと呼ぶ48Vマイルドハイブリッドの1L 3気筒直噴ターボのほか、1.5L 直4ターボ、ディーゼルターボと多彩なラインアップを用意しています。
この展示ブースの近くでは、ゴルフの販売も行なわれていました。そのいくつかもあわせてご紹介しましょう。
1983年から1991年まで製造された2代目ゴルフ。その末期である1990年に登場したのが、ゴルフ初となるSUVのゴルフカントリーです。最低地上高が高められたほか、フルタイム4WDシステムを搭載。エンジン下やリアの駆動系周りを補強するなど、本格的なアウトドアモデルでした。ちなみに会場での販売価格は599万8000円。
こちらもゴルフ2の後期型。CLiは普及グレード(CL)と上級グレード(GLi)のよいところどりのモデル。GLiとの違いは、スモールバンパーで集中ドアロックなしであること。そして一部マニアに人気のMT設定が用意されていた点(GLiはAT設定のみ)。写真は2ドア車で価格は279万8000円。
2代目ゴルフの最後期に登場した限定車。レザーシートと幌布トップ、そしてグリーンメタリックと、ゴルフカブリオの代表モデルといえる1台です。人気が高く、価格も429万8000円でした。
カメラや絵画も! クルマ以外の趣味ブースを紹介
様々な趣味が集う本イベント。面白そうなブースをいくつか見つけましたのでご紹介しましょう。
ニコンはカメラの貸出し体験を実施。無料で3時間試せるばかりか、32GBのSDカードをプレゼントという太っ腹ぷりには驚かされます。
高級オーディオブランドのテクニクスは、トレーラーの中を視聴室とした「テクニクス・サウンド・トレーラー」を展開。中ではハイレゾ音源やレコードによる製品視聴のほか、ゲストによる音楽談義が行なわれていました。
多くの自動車模型を販売する田宮模型が出展。ヘリテージカー、レーシングカーなど数多くの模型を販売していました。
車の絵画を販売するブースは数多く。憧れの名車の絵画には、思わず足をとめてしまう人が多かったように見受けました。
今回初出展だったのが、観葉植物を販売するブース。自動車と関係なさそうですが、絵画と同様、部屋に置くとオシャレなのは間違いナシ。珍しい植物もありました。
そして高級腕時計の姿も……。このように1日いても飽きない魅力に溢れていました。