肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第984回
“おいしくてお手頃”な赤身のお肉!
トップバリュの「タスマニアビーフ」が日本人好みでウマーイ!実は今年で50周年
2024年04月24日 17時15分更新
スーパー「イオン」のお肉売り場で「タスマニアビーフ」の商品を見かけたことはありますか? ハンバーグといった加工品を中心に定番で並んでいます。
このタスマニアビーフ、イオンのプライベートブランドの「トップバリュ」でよく見かけるのは理由があります。実は、イオンではタスマニア島に自社牧場を構えてタスマニアビーフを直輸入しています。
イオンとタスマニアビーフの関わりは長く、日本が牛肉の輸入が制限されていた時期からスタートし、今年でなんと50周年。
でも、タスマニアビーフっていったいどんなお肉?
イオンの「タスマニアビーフ」が今年で50周年
イオンは4月中旬、タスマニアビーフ肥育50周年を祝う発表会を都内で開催しました。
タスマニアビーフは、オーストラリア東南約240kmに位置するタスマニア島で育てられた牛肉です。タスマニア島は手つかずの原生林が多く残っていて「世界一きれいな空気」と、「雨水さえ飲めるほどきれいな水」を有すると言われているんだとか。
イオンがタスマニア島に注目したのはおよそ50年前。当時、日本では輸入が規制されていたこともあり、牛肉は高価な“ご馳走”でした。
そんな中、タスマニア島が日本向けの肉牛肥育に最適であると考え、「お客さまにおいしい牛肉をお手頃価格で届けたい」という想いから、イオンは1974年に現地資本との共同出資によるタスマニアフィードロット社を設立日本向けの肉牛肥育をスタートしました。
1991年に日本で牛肉の輸入が自由化されたことを弾みに、1993年にはタスマニアフィードロット社を100%イオン(当時のジャスコ)資本へ切り替え、直輸入を開始しました。
タスマニアビーフってどんなお肉?
イオンが半世紀にかけて育ててきたタスマニアビーフ。気になるのはお肉の特徴ですよね。
タスマニアビーフは、ブラックアンガス種の血統100%の牛に限定しています。
ブラックアンガス種の牛肉は、アメリカ産のものを含め国内でもよく見かけますが、赤身の牛肉です。赤身ながらやわらかな肉質とジューシーな旨みをあわせもつと言われています。
肥育環境もポイントです。タスマニアビーフは、タスマニア島の豊かな自然の中で育ちます。イオンでは、約2500ha(東京ドーム500個分)の自社農場で穀物飼料を与え、ストレスを与えないようゆったりと肥育しています。
さらに、イオンのタスマニアビーフは「安全・安心」への取り組みを徹底している点も特徴です。
「成長ホルモン剤を使わない」「抗生物質を使わない 」「遺伝子組み換え飼料は使わない」「肉骨粉を飼料として与えない」といった厳格な自社基準を設け、さらに、第三者による定期的な監査によって国際認証規格SQF(Safe Quality Food)認証を、農場、加工場共に取得しています。
なお、イオンでは、タスマニアビーフの穀物飼料の約4割にタスマニア島内の規格外のジャガイモを使用するなどして、持続可能な生産にも意識を向けています。
厚切りでも柔らかくておいしい!
こうして一頭一頭大事に育てられたタスマニアビーフは、脂肪が少なく、さっぱりとした味わい。なおかつ、やわらかな肉質とジューシーな旨味で、日本人好みの牛肉です。
発表会では、イオンのタスマニアビーフをレストランで調理した、特別メニューを試食することができました。
トップバリュで商品がたくさん登場するぞ
イオンでは、50周年のアニバーサリーイヤーとなる本年に、より手軽にタスマニアビーフのおいしさを味わってもらいたいと、約50品目のタスマニアビーフの新商品を順次発売します。
調理しやすい形状にカットした精肉や下ごしらえ済みの商品、加工品などバラエティーに富んだ商品を用意。
▼発売予定の商品
実際に、販売予定の商品をいくつか食べてみたところ、「お肉っ!!」という赤身の食べ応えがあって、なおかつ柔らかい肉質で日常的にも食べたくなる味わいでした。
「生ハンバーグ」は赤身ならではの旨みが詰まったどっしり系の味わいで、お酒のお供にもなります。また、タスマニアビーフは後味がさっぱりしているのも特徴で、じゃがいもと組み合わせた「ロールマッシュポテト」は、おいもとお肉の双方の味を引き立てて絶妙なバランスでした。
イオンでは、食べやすく加工したタスマニアビーフ商品も多く用意するため、手間をかけずご馳走を食べたい時に持ってこい。「牛タンかたまり」などリッチな商品も登場するので、自分へのご褒美にチェックしてみるとよさそう!

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