縦折り型スマートフォンの新製品が次々と出てきていますが、ファーウェイが2月に発表した「Pocket 2」は他社の製品とは違った方向を目指しています。サムスンやモトローラは閉じたときも使えるアウトディスプレーを大型化したモデルを投入していますが、ファーウェイは初代モデル「P50 Pocket」、2世代目モデル「Pocket S」を同じデザインテイストの、円形ディスプレー+円形カメラバンプというデザインを守り続けています。
最近のファーウェイのスマートフォン同様、チップセットは非公開、5G対応も非公開。しかし、Kirin 9000S搭載と言われており、5Gにも対応するようです。バッテリーは4520mAhと前モデルより大きくなり、一般的なスマートフォンの容量にだいぶ近づいてきました。66Wの有線、40Wの無線急速充電にも対応します。
このモデルは貝殻のような美しい外観のデザインモデル。閉じたときのサイズは約87.8×75.5×15.3mmで重さは202gです。前モデルは190gなのでやや重くなりました。またGalaxy Z Flip5より全体サイズはわずかに大きめです。
ヒンジ部分にはHUAWEIのロゴも見えます。ヒンジ部分は改良が加えられ、よりスムーズに動くようになっています。またIPX8の防水対応です。
本体を開くと約170×75.5×7.25mmという大きさ。ディスプレーは6.94型(2690×1136ドット)。ヒンジ改良による一番の進化は、折り目がより目立たなくなったことだ。
開いた状態で背面から見ても美しさが際立ちます。なお、カメラは4つを搭載、5000万画素広角、1200万画素超広角、800万画素3倍望遠、200万画素スペクトル調光。なかなかいい絵が撮れそうですが、こうなると外側のディスプレーを大きくしてほしいとも思います。
OSはHarmonyOS 4を搭載、いずれ最新のHarmonyOS NEXTにアップデートされるでしょう。HarmonyOSのエコシステムは海外ではまだあまり認知されていませんが、中国ではアプリの数や搭載モデルも家電などに広がっており、勢力は拡大しています。
日本ではスマートウォッチやワイヤレスイヤホンが主力製品となっているファーウェイですが、Pocket 2の本体の質感やカメラ性能はなかなかのもの。参考でもいいのでどこかで常設展示して、その機能を体験できるようにしてほしいですね。
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!
この連載の記事
-
第782回
スマホ
紙のような書き心地のタブレット「HONOR Pad 9 Pro」は学生に人気 -
第735回
スマホ
もはやアート! シャオミ「Xiaomi 15 シルバー版」は背面の凹凸模様が美しすぎ -
第733回
スマホ
ハッセルブラッドカメラで話題の「OPPO Find X8」の日本未発売カラー3色を比較した -
第731回
スマホ
スマホ世界シェア4位をうかがう「Infinix」から激薄モデルや折りたたみが続々 -
第730回
スマホ
AQUOS R9 proのカメラ周りをドレスアップ! フィルター装着で広がるスマホの楽しみ方 -
第729回
スマホ
激薄折りたたみ「Galaxy Z Fold Special Edition」のケース3種類を試す -
第728回
スマホ
Xiaomi 14Tにフィルター装着できるMagSafeケース、香港の予約特典に登場 -
第727回
スマホ
Galaxyの2025年モデルがいよいよ登場「Galaxy A16 5G」が販売開始 -
第726回
スマホ
1700万円のシャオミ製スーパースポーツEV「SU7 Ultra」を広州モーターショーで見た -
第725回
スマホ
この冬一番の注目スマホ、超薄型折りたたみの「心系天下W25」がサムスンから登場 -
第724回
スマホ
駅名ごとGalaxy! クアラルンプールの「Samsung Galaxy駅」がスゴすぎた! - この連載の一覧へ