画像生成で最高のたこ焼きをつくったのは誰!? ASRock×インテル Arc大阪イベントレポート
提供: ASRock／テックウインド
AV1エンコードの効果を会場で実践
続いては、次世代コーデック「AV1」を用いた動画エンコードについて解説するセッションとなる。従来のH.264と比べて約50％、HEVCと比べて約20％の効果を発揮するというAV1エンコードだが、これを利用するためには対応したエンコーダーを搭載する必要がある。
競合製品では、エントリークラスのGPUでAV1エンコーダーを搭載するモデルが少なくなるが、インテル Arcに関しては、エントリークラスのA310でもAV1エンコーダーを搭載している。
エントリークラスのGPUでも、インテル ArcはAV1のエンコーダーを搭載する
ASRockは、「Intel Arc A310 Low Profile 4GB」のようにロープロファイルの小型ビデオカードもラインアップしている。動画エンコード用のサブPCとして、小型のPCを組むというのも選択肢としてアリだろう。
ASRockのインテル Arc搭載カードのラインアップ。小型モデルも販売している
技術の進歩に応じて、動画を含むあらゆるデータの大きさは増大している。その圧縮技術の進歩によって、メディアも変化してきた。AV1はすでにインターネット上での大手動画系サービスでサポートされ始めており、動画分野での立ち位置を確立しつつある。
現在のインターネット・トラフィックの80％が動画コンテンツだと説明する太田氏
事前の検証では、H.264と比べて約50%の圧縮率で、画質の劣化もほとんど変わらず、エンコード速度も向上したという
AV1は動画系の各種サービスで活用され始めている
AV1を活用することで、エンコード時間やストレージ容量の節約だけでなく、ネットワークの有効利用にもつながる
当日のデモでは、原口氏が会場の様子を撮影した動画をその場でエンコードしてみせた。すると、3.84GBの動画を55MBに圧縮することに成功。Core i5-13400とインテル Arc A380を搭載したPCで、1分足らずでエンコードを完了していた。
会場の動画を撮影する原口氏
もともと3.84GBだった動画が、なんと55MBにまで圧縮。動画の画質も比較したが、ほとんど差は見受けられなかった