エントリーモデルながら、必要十分なスペックのマザーボードASRock「A620M Pro RS」
先に触れたように、マザーボードのA620M Pro RSはエントリーモデルだが、電源回路にはDr.MOS採用の6+2+1フェーズを搭載し、TDP 120WのCPUに対応している。TDP 65W(PPT 87W)のRyzen 8000Gシリーズと組み合わせるのに不足なしというわけだ。そのうえ、マザーボードの縁を彩るLEDギミックや、M.2ヒートシンク、2基のPCIe4.0 ×4対応のNVMe M.2スロット(CPU直結)など、必要十分なスペックを備えている。
なおパーツショップで購入した場合、BIOSがRyzen 8000G対応バージョンに更新されていることが多いため心配する必要はないが、量販店の通販などの場合はアップデートされていないこともある。その点でも、「A620M Pro RS」が「BIOS Flashback スイッチ」を搭載していることに注目だ。この機能により、CPUやメモリーがない状態でも電源とUSBメモリーさえあればBIOSをアップデートできる。
もう少し予算に余裕があるなら?
ちなみにもう少し予算を追加すると、メインストリームチップセットのAMD B650搭載マザーボードにも手が届く。例えば、同じASRockの「B650M Pro RS WiFi ドスパラ限定モデル」は価格が2万1890円だ。電源回路が8+2+1フェーズになるほか、高速ネットワークの2.5ギガビットLANとWi-Fi 6E+Bluetooth 5.2を搭載してこの価格なので、コスパ優秀といえる。ただし、A620チップセットのマザーボードと比較して、CPUや内蔵GPUのパフォーマンスがアップするわけではないことは覚えておこう。
NVMe M.2接続SSDが難問! 購入タイミングの特価品をチェックだ
2023年は底打ちとなっていたNVMe M.2接続SSDの価格だが、NANDフラッシュメモリーの生産量の調節や、価格の引き上げで以前の価格帯に戻りつつある。今回の構成では、予算1万円前後をターゲットにチョイス。価格上昇が目立つなか、容量1TBで1万1000円前後となっていたCFD販売「SFT6000e」シリーズの「CSSD-M2L1KSFT6KE」を組み合わせたが、アキバのパーツショップに出向くなら、DRAMキャッシュを搭載するCrucialの「T500 Gen4 NVMe SSD」などの週末特価品を狙うのもオススメしたい。