今後は“計算量の多さ”が勝負か
ただし、Soraのリリース時期は不明で、Open AIとマイクロソフトの関係者のみが触ることができるようです。ここまで精緻な動画がいきなり作れてしまうことで、フェイク動画なども作りやすくなる可能性があるため、すでに懸念が出ています。OpenAIは、安全対策を講じることを明らかにしており、Soraで生成されたかどうかを検出するシステムや、将来製品に組み入れる場合には、生成AIにより作成したことを示すメタデータを組み入れる予定であることを明らかにしています。社会の反応を見ながら、慎重に公開してくると思われます。
ただ、こうした技術が可能になったということは追従する他社にとっても重要な情報です。Runwayにはグーグルの資本が入っていますし、Midjourneyは、計算資源確保のための資金を求めてXと提携するという話が出ています。いずれにしても、お金をかけてOpenAIに伍するほどの計算資源を確保すれば、追いつける可能性がまだあるとはいえます。各社とも、動画生成はOpenAIの一人勝ちという状況にしないよう、全力で追いかけるのではないでしょうか。
ただ、計算量の差によって、コミュニティーモデルが追いつけなくなりつつあるのが、少し残念です。とはいえ、AnimeteDiffに代表されるモデルも、まだまだ発展が継続しており、予想もしなかったカウンターの方法論が出てくることには期待したいと思います。

この連載の記事
-
第143回
AI
AIエージェントが書いた“異世界転生”、人間が書いた小説と見分けるのが難しいレベルに -
第142回
AI
数枚の画像とAI動画で“VTuber”ができる!? 「MotionPNG Tuber」という新発想 -
第141回
AI
AIエージェントにお金を払えば、誰でもゲームを作れてしまうという衝撃の事実 開発者の仕事はどうなる? -
第140回
AI
3Dモデル生成AIのレベルが上がった 画像→3Dキャラ→動画化が現実的に -
第139回
AI
AIフェイクはここまで来た 自分の顔で試して分かった“違和感”と恐怖 -
第138回
AI
数百万人が使う“AI彼女”アプリ「SillyTavern」が面白い -
第137回
AI
画像生成AI「Nano Banana Pro」で判明した“ストーリーボード革命” -
第136回
AI
画像生成AIの歴史を変えたNano Banana “一貫性の壁”が突破された2025年を振り返る -
第135回
AI
実在感が恐ろしいレベル 画像生成AIの常識をひっくり返した「Nano Banana Pro」 -
第134回
AI
“AI読者”が小説執筆の支えに 感想を励みに30話まで完成 -
第133回
AI
xAIの画像生成AI「Grok Imagine」が凄まじい。使い方は簡単、アダルト規制はユルユル - この連載の一覧へ







