MWC Barcelona 2024レポート

透過型ディスプレーがスゴい! レノボがMWCでThinkPad/ThinkBook新モデル発表

文●中山 智 編集● ASCII

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 レノボは、バルセロナで開催されるMWC 2024に合わせて、ThinkPad TシリーズやThinkPad X12 Detachable、ThinkBook 14 2-in-1といった新製品を発表。プレス向けの説明会も開催され、新製品と合わせて透過ディスプレーを採用したコンセプトモデル「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」が紹介された。ちなみに各モデルとも発売時期と価格は欧州向けのアナウンスで、日本での発売および価格は未定だ。

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透明なディスプレーを搭載したコンセプトモデル「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」

透過型ディスプレーのコンセプトモデルがインパクト大
「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」

 まずはそのコンセプトモデル、マイクロLEDの透過型ディスプレーを採用した「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」。ディスプレーの向こう側が透けて見えることで、背面に物理的にモノをおいてその絵を描くといったクリエイター向けの使い方や、カメラを活用することでディスプレー背面の物体をスキャンし、AIで解析するといった使い方も提案されていた。

 ディスプレーのサイズは17.3インチ(1280×720ドット)で、キーボード部分もガラスを使ったタッチ式になっている。あくまでコンセプトモデルのため、実際にこのまま製品化する予定はないとのことだった。

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「ThinkPad T」シリーズは14と16

 ThinkPad Tシリーズは「ThinkPad T14 Gen 5」「ThinkPad T14s Gen 5」「ThinkPad T16 Gen3」の3モデルを発表。「ThinkPad T14 Gen 5」は、プロセッサーに最上位モデルではインテルのCore Ultra 7 processor (H/U series) featuring intel vProを採用。画面占有率85%の14型ディスプレーは、デュアル輝度向上フィルムにより、400ニトの明るさと低消費電力を実現している。

 また最新モデルの設計は、より高い放熱設計と背面ファン、触覚キーボード・マーカーなどの新しいアクセシビリティー機能を採用しているだけでなく、iFixitとの提携で、ユーザー・メンテナンスのしやすさも向上しているとのこと。

 メモリーは最大64GB、内蔵ストレージは最大2TBのSSDで、バッテリーは39.3Whr(97% PCC)となっている。発売時期は5月で価格は1349ユーロから(約22万円)。

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 「ThinkPad T14s Gen 5」はプロセッサーにインテルのCore Ultra 7 processors featuring Intel vPro, Evo Editionを採用。メモリーは最大64GB、内蔵ストレージは最大2TBのSSD。ディスプレーは「ThinkPad T14 Gen 5」と同じく輝度が33%向上し、消費電力は16%削減されている。加えてバッテリーは58Whrと大容量で従来モデルよりも連続使用時間が20%アップしており、長時間の利用が期待できる。発売時期は4月で価格は1449ユーロから(約24万円)。

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 「ThinkPad T16 Gen3」は、16型ながら画面占有率87%とコンパクトにまとまったデザイン。パネルは輝度最大500ニトの有機ELで、明るく見やすいのもポイント。このモデルもユーザー・メンテナンスのしやすさが向上しており、86Whバッテリー、キーボード、ストレージ、メモリー、WWANなどについて、交換・修理・アップグレードといった作業をユーザー自身でできる。メモリーは最大64GB、内蔵ストレージは最大2TBのSSD。発売時期は5月で価格は1369ユーロから(約22万5000円)。

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キーボード着脱式の「ThinkPad X12 Detachable Gen 2」

 「ThinkPad X12 Detachable Gen 2」は3年ぶりに復活した、キーボード着脱式のモデル。プロセッサーはインテルから未発表のvPro対応Core Ultraとのこと。ディスプレーは12.3型(1920×1280ドット)で、メモリーは最大32GB、内蔵ストレージは最大1TBのSSD。発売時期は5月で価格は1399ユーロから(約23万円)。

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360度回転式ヒンジ採用の「ThinkBook 14 2-in-1 Gen 4」

 「ThinkBook 14 2-in-1 Gen 4」はディスプレーが360度回転するタイプのモデルで、オールアルミニウム製カバーにより強度の向上に加えて、触ったときの感触のよさも取り入れたデザインがポイント。本体側面にはマグネット式のレノボスリムペンが装着できる

 ディスプレーは14型でプロセッサーには最上位モデルがIntelのCore Ultra 7もしくはCore Ultra 5を搭載。メモリーは最大64GB、内蔵ストレージは最大2TBのSSD。発売時期は5月で価格は1099ユーロから(約18万円)。

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モバイルディスプレーの最新モデルにモバイルドックも

 そのほかPC関連のアクセサリーとして、モバイルディスプレーの最新モデル「ThinkVision M14t」とType-C接続もモバイルドック「Lenovo USB-C Slim Travel Dock」も発表された。

 「ThinkVision M14t」は14インチ(2240×1400ドット)のIPSパネルを採用し、タッチ操作にも対応。重量は約0.7kgと、手に持ってみると想像以上に軽く感じる。インターフェース類が配置された折りたたみのスタンドが一体となっているので、単体で自立でき使い勝手が良い。発売時期は8月で価格は399ユーロ(約6万5000円)。

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 「Lenovo USB-C Slim Travel Dock」はType-Cを3基搭載し、そのうちの1つは65WのPD給電に対応。さらにType-Aが2つとHDMI(4K/60P)、SDカード・microSDカードのスロットが配置されている。発売時期は3月で価格は63ユーロ(約1万円)。

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