日本最高峰のモータースポーツのひとつ「スーパーフォーミュラ」を主宰する日本レースプロモーション（JPR）は、東京都内で2024年のスーパーフォーミュラに関するプレスカンファレンスを行ない、今季の概要やプロモーション施策などを発表した。
左から笹川裕昭アナウンサー、JRPの上野禎久社長、ABEMAモータースポーツアンバサダーの日向坂46・富田鈴花さん、JRPの近藤真彦会長、大湯都史樹選手、岩佐歩夢選手、Juju選手 ※写真●吉田知弘
超人気アイドルも応援！ 史上最年少で日本人女性初の参戦も！
レースの内外で話題を振りまくスーパーフォーミュラ
国内トップフォーミュラとして、今や日本のみならず海外からの注目も高まっているスーパーフォーミュラ。2021年秋に発足した、今後50年のシリーズ発展を目指す「SF NEXT50プロジェクト」も本格的に稼働したことと、コロナ禍による観客制限も撤廃されたことで、昨シーズン後半は多くのファンが来場し、会場も賑わった。
さらに2023年からABEMA TVでスーパーフォーミュラの決勝レース全戦が無料で生配信され、鈴鹿サーキットが自身の名前の由来として知られる日向坂46・富田鈴花さんが「ABEMA スーパーフォーミュラ広報大使」として、ABEMAのレース中継で現地リポーターを務めたほか、「サーキットで会いましょう」の番組MCとして、毎回ドライバーの素顔に迫るなど大活躍を見せた。
笹川アナのアシスタントとして出演した富田さん
今年はABEMAモータースポーツアンバサダーに就任し、ABEMAで扱うスーパーフォーミュラ以外のカテゴリーも携わっていく。さっそくこのプレスカンファレンスでは、MCを務める笹川裕昭アナウンサーのアシスタントとして出演した。
プレスカンファレンスにはJRPの近藤真彦会長も出席。今年はJuju（野田樹潤）が日本人女性としては初めてスーパーフォーミュラに参戦するということもあり、この日は70名以上のメディア関係者が集まった。
昨年からJRPの会長を務める近藤真彦氏
その中で近藤会長は「昨年会長に就任しまして本当に手に取るように、スーパーフォーミュラが盛り上がってきたということを実感しています。今年はドライバー、チーム含め、ますます面白いメンバーとなっております。サーキットさんやトヨタさん、ホンダさんの協力を得て、ますますスーパーフォーミュラ盛り上げていきたいと思います」と挨拶した。
今年のスーパーフォーミュラは、鈴鹿サーキットでのF1日本グランプリの開催時期が変わったことを受け、例年とは少し違うスケジュールとなっている。3月9～10日に鈴鹿で開幕し、5月のオートポリス、6月のSUGO、7月の富士、8月のもてぎと転戦していく。さらに今季もひとつの週末に2戦行なう「2レース制」が導入され、10月の富士と、11月の鈴鹿両大会がそのフォーマットとなる。
子どもも大人も楽しめる！
レース以外にもファンを楽しませる施策を予定
また今季は「にわかファン」を増やすために、様々な施策を用意しているとのこと。特にサーキットに来場するファンへのサービスに力を入れており、オリジナルのコマでスタジアム対戦をする「ベイブレード」の体験会を実施するほか、昨年も好評だったアウトオブキッザニアのコンテンツも継続して実施される。
さらにアマチュアフォトグラファー向けにニコンとパートナーシップを組んで、サーキット内でのカメラ・レンズのレンタルサービスを行なうなど、写真撮影の楽しみが増える企画も用意されている。
レース映像の配信については、昨年と同様にABMEAが決勝レースを無料で生中継配信、J SPORTSと公式アプリ「SFgo」では全セッションが配信・放送される予定だ。富田鈴花さんがMCを務める「サーキットで会いましょう」は、今年もABEMAで配信予定。詳細は追って発表されることとなっている。
今年の台風の目になりそうな3人のドライバー
そして、今回のプレスカンファレンスでは、今季の注目ドライバーである岩佐歩夢（TEAM MUGEN）、Juju（TGM GrandPrix）、大湯都史樹（VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING）が登場。昨年F2ランキング4位を獲得し、F1へのステップアップのためにもスーパーフォーミュラで結果を残したい岩佐は「海外で培った経験を生かして、来年以降のF1レギュラーシートに向けて、1年目から開幕戦優勝そしてチャンピオンを狙っていきますので、皆さん応援よろしくお願いします」と力強くコメント。
TEAM MUGENの岩佐歩夢選手
SUPER GTではずっとホンダ系チームに在籍していた大湯都史樹選手がトヨタ系チームで参戦することも話題
今季一番の注目ドライバーであるJujuは「経験値がすごく少なくて、日本のサーキットも初めてなのでたくさん学ぶことがあると思うんですけど、初めから順位を求めているわけではなく、“史上最年少で日本人女性初”という形で参戦するというだけでも大きな目標の1つを達成できたかなと思っております。初めは1つ1つ学んでいって、レースを楽しんで、成長を見せられればなと思っています」と語った。
元F1ドライバーの野田英樹を父に持つ、Jujuこと野田樹潤選手
シリーズ開幕戦は、3月9～10日の鈴鹿サーキット。ここではスーパーフォーミュラが制作に協力しているアニメ「ハイスピードエトワール」とのコラボ企画で、声優の水樹奈々さんが国歌独唱を行なうほか、アニメの主人公・輪堂凛役の和泉風花さんが場内実況のゲストとして登場予定。この日は国内2輪レースの最高峰である全日本ロードレース選手権 JSB1000の開幕戦も開催されるなど、盛りだくさんの週末となりそうだ。
