同伴搭乗はあり、なし?
ペット(犬・猫)と同伴搭乗できる飛行機、海外には結構あります
2024年01月10日 07時30分更新
ちなみにカタール航空など中東系の航空会社ではハヤブサの同伴搭乗が認められています。中東は富裕層を中心に鷹狩りが娯楽となっていて、鷹狩りに使われるハヤブサはペットとしてメジャーなためです。
日本の航空会社では、スターフライヤーが2022年3月から「FLY WITH PET!」という同伴搭乗サービスを一部路線で提供をスタート。1月15日からは同社の国内線全路線全便に拡大予定となっています。「FLY WITH PET!」は座席下のスペースではなく、シートカバーをつけた専用の席に置くスタイルで、料金は1匹あたり5万円です。
対応が異なるのはどうして?
アメリカ連邦航空局の規定のため
航空会社によって対応が異なるのは、FAA(アメリカ連邦航空局)が、ペットの同伴搭乗に関しては各航空会社が決定できると規定しており、各国の航空会社もそれを基準にサービス内容を決定しているからです。ちなみに今回の事件でトピックとなった「緊急脱出90秒ルール」もFAAが定めたAC(Advisory Circular)で規定されています。
現在、JALの貨物室にペットを預ける料金は、国内線で4400円〜6600円ほど。ペット同伴搭乗可能な航空会社の場合、デルタ航空とユナイテッド航空は125ドル(1万7600円)、エールフランスは70ユーロ(約1万1100円)です。いずれも国内線の料金で、国際線はさらに高額となり、欧米並みの料金として設定すれば日本の航空会社にとっても収益にはつながるわけです。
ただしあくまでペットの同伴搭乗は、「荷物」として機内に持ち込めるというだけです。今回のような緊急脱出の際には「荷物」を持たないというのは、どの航空会社にも共通しています。スターフライヤーの「FLY WITH PET!」も、「脱出の際にはペットは機内に置いて行かなくてはなりません」と記載されています。
そのため今回の事故機でペットの同伴搭乗が認められていたとしても、脱出時には機内に残さねばならず、結果としては同じだったと思われます。場合によっては客室乗務員がケースバイケースで判断する可能性もありますが、保安要員としての客室乗務員の指示に従うことは絶対です。
(次ページ:同伴搭乗の是非については前提を間違えないようにしたい)
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